あべこべ

あべこべ

1,540円 (税込)

7pt

4.4

稀代の呪物コレクター
初の書き下ろし怪談集

封印した話、深夜に戸を叩く者、
一〇〇枚の短冊が起こす奇跡、
何かが這いずり回る幽霊屋敷、
絶対に転んではいけない場所……他

(『あべこべ』はじめにより)
本のタイトルにもなっている「あべこべ」は私の代表作であり、怪談デビューの話でもあります。
ちょうど怪談と都市伝説の間のようなお話で、すごく気に入っています。
「あべこべ」はひっくり返る、反対、さかさなどの意味があると同時に「彼方此方(あちらこちら)」とも言い換えることができ、いろいろな場所や方向などを意味します。
本書に収めたお話はまさにいろいろな場所で、いろんな方から聞きました。
怖い話もあれば、不思議な話もあります。
いままで聞いてきたなかでも特に気に入っているお話を選びました。
此方(こちら)の世界ではなかなか体験できない、彼方(あちら)の世界のお話。
『あべこべ』の世界を読んで体験してみてください。

【目次】
あべこべ/白い手/予感/傘がない/橋津の海岸/五島のガッパ/犬を飼ってはいけない村/芋虫/転ぶな/鮎釣り/黄昏時に歩く人/迷い家/まぼろしのうどん/マナーさん/犬の話/ガジばあ伝説/シュガーポット/深夜に戸を叩く/不意な来訪者/関東の幽霊屋敷/宿直/飛び降り/高松の幽霊屋敷/沖縄の事故/知らない男がついてくる/インド逃避行記/311/犬鳴トンネル/それに会うと/抱き人形/カミサマ

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あべこべ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月09日

    どの話も怖かったり、不思議な話だった。表題作の『あべこべ』は、生きている者と死んでいるものの区別が曖昧になり、まさに「あべこべ」な状態が描かれていた。

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月02日

    一気読み。
    本の作りもとてもよかった。活字の感じとか。
    田中俊行さん前からずっと気になってて格好いいひとだなーと思ってたけど文体も好きだ。間に挟まってる絵も良い。好み。
    気になったり良かったり怖かったりしたはなし。
    『あべこべ』『予感』『橋津の海岸』『芋虫』『まぼろしのうどん』『マナーさん』『犬の話...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月30日

    オカルトコレクター・田中俊行氏の怪談集。2023年作品。田中氏単独の著書で、怪談集は初の著書です。

    これは、予想外に素晴らしかったです。とにかく、文体が良い。ちょっと、ハードボイルドな雰囲気もあって。正直、田中氏の、関西弁での面白い語りから、この文体は想像できませんでした。

    聞き慣れた、あるいは...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月07日

    集めた怪談の短編集。

    YouTubeもされていて、
    呪物コレクターとして有名な
    田中俊行さんの本。

    動画も視聴しているので
    知っている話もあったけれど
    知らない話もあって楽しめた。

    活字を通して、
    空間や物音を想像して読む怪談は
    動画視聴とはまた違った味わいがあり
    面白かった。

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月29日

    人伝に聞いた怖い話を集めた本
    ただただ気味が悪くて怖がらせるような話ではなく、ちょっと不思議な話や微笑んでしまうような妙な体験も描かれていて、うまく説明できないようなチグハグさが現実味があるように感じました。
    以下、ネタバレを含むのでスクロール














    好きだったお話
    「深夜に戸...続きを読む

    0

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