あらすじ
「気に入った。俺の妻になれ」
子爵家の令嬢でありながら、聖女の称号を持つ美しい妹と比べられ蔑まされながら生きてきたドロテア。
同盟国の王女に無礼を働いた妹の代わりに獣人国レザナードに謝罪に訪れるが、そこで出会った「冷酷」と恐れられる黒狼の王ヴィンスに突然求婚される!?
押しの強いヴィンスにドキドキしたり、初めてのデートにワクワクしたり、時にはモフモフしたり…。
自己肯定感の低いドロテアが真摯なヴィンスに愛され、少しずつ自信を取り戻していく一方で、母国では不穏な動きがあり──。
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可愛いは正義…ではないです
美醜で女性の価値を決め、男性より優秀ではいけないとする国。可愛いでのみ選ばれた聖女の妹と実家の尻拭いを押し付けられていた優秀な姉。
国際問題になりそうな妹の尻拭いで隣国の獣人国にきた姉はそこで初めてその優秀さ・人となりを認められ国王にプロポーズされる。
母国は今までの過ちを正そうとしていた。聖女制度の廃止・女性の価値は美だけではない。可愛いだけで何をしても許されていた妹。過ちを正す時はその影響も大きい。
獣人国なのでもふもふでも癒してくれるほっこりするお話。終わりごろにちょっと続きを予感させる話題があったので次巻もあるのでしょうか?一応お話はまとまって終わったのでこれだけでも読みごたえあります
匿名
なんだかな、という設定
「女性は可愛らしいことに意味がある」「女性は男性より優れていてはならない」とは、いくら架空のラノベの世界でも酷すぎる設定です。登場するキャラはそれぞれに魅力的で、サクサク読みやすいですが、あまりに設定がひどくて、星3といたしました。そんなバカな設定を国策としていたなんて国で、不利益を被っていたのがヒロインだけだなんて書き方変です。ヒロインが侍女をしていた公爵夫人だって、周囲の男性に貶められているはずでしょう、国策なんだから。ヒロインが幸せになれそうな国と対比するために、元の国をただ貶めたように思えます。で、兎にも角にも一冊で綺麗に纏まるところが続くんですね。