【感想・ネタバレ】「お迎え」体験のレビュー

あらすじ

「お迎え」体験とは、終末期の人間が、すでに亡くなった家族や知人など、
見るはずのない人間と出会い、会話する不思議な体験である。
従来、医療者はこうした事例を現場で確認しながらも、
幻覚、せん妄の一種として本格的な研究を避けてきた。
本調査は15年以上にわたって継続し、医師のみならず
人文・社会学者も加わっての横断的な研究成果としてまとめられた。

1700人以上の遺族アンケート調査による精密な分析により、
日本人の約4割が広い意味での「お迎え」体験を経験していることが分かった。
また、自らの死期を悟る、あるいは終末期の一時的な意識覚醒など、
本邦初の「死の直前に起きる現象」についての統計調査、データが初めて公開される。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

 看取りを前提とした在宅医療に特化した岡部医院。2000人を看取った中から、お迎え体験をする人が多いことに着目、きちんとした調査を行った結果をまとめたもの。

 臨死体験にでてくる仏やお花畑、光のトンネルなどはほとんどなく、さきに亡くなった知人が出てくるケースがほとんど。

 お迎え体験があってもなくても、在宅で穏やかに最後を迎える人の割合は高い、と。

 お迎え体験のほか、岡部医院の開設者である岡部医師の死に様や著者である現医院長の河原氏の死生観が語られる。

0
2020年06月21日

「ノンフィクション」ランキング