あらすじ
南太平洋上の島国に、大量のプラスチック爆弾が持ち込まれた疑いが生じる。その直後、反政府主義者の男が衆人環視のなかで爆死した……。余命半年の大統領とその後継者争い、CIAの干渉。あふれる光と限りない時間、そして永遠に繰り返されるはずだった“平穏”な生活から、人々はなにを得てなにを失ったというのか。
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Posted by ブクログ
以前、燐鉱石の国・ナウルで突然通信が途絶えて「すわ、革命か!?」と騒がれた事があったけど、本作はあの事件をモチーフに書いたのかと思ったら、それよりもずっと前の作品でビックリした。
預言者か。
あと、島の原住民の訛りに上州弁を使ったのは上手いと思った。
樋口さんおなじみの切な系青春ストーリーでも枯れかけのおっさんが頑張っちゃう話でもないけど(いや、スタッド氏は枯れかけのおっさんか)、これはこれで十分面白かった。
ナウルやらパラオやらミクロネシア連邦やらの歴史をかじってから読むのと読まないのとでは、感じる面白さに差があるような気もする。