あらすじ
超高齢社会を活性化させる「逆転の発想法」。
人口減少が進む一方で、総人口に占める65歳以上の割合が過去最高を更新し続ける日本。世界断トツの「超高齢社会」には課題が山積している。
だが裏を返せば、シニア世代の問題を解決することは大きなビジネスチャンスにつながる。日本の個人金融資産の6割以上はシニア層が保有しているからだ。この資産を日本の未来のために活用するにはどうしたらいいか──。
1000人以上の起業家を育てた「構想力の伝道師」が“日本の最有望市場”を解説。超高齢社会を活性化させ“シニアがキャッシュを生む”方法を伝授する「逆転の発想法」。
[目次より]
はじめに──シニア世代こそ問われる「君たちはどう生きるか」
序章 「衰え続ける日本」のためにできること
第1章[シニアビジネスの発想法]
最後に「いい人生だった」と思えるか
第2章[マスからパーソナルへの転換]
「ソロ社会」日本の未来予想図
おわりに──定年後も「やりたいことは全部やれ!」
本書は、世界的経営コンサルタントの大前研一氏が主宰する経営者の勉強会「向研会」での講演と、週刊ポスト連載「ビジネス新大陸の歩き方」をもとに再構成。さらに、シニア世代が目指すべき生き方を論じた「はじめに」「おわりに」を書き下ろしで加筆しています。
(底本 2023年10月発売作品)
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Posted by ブクログ
久々の大前節、といっても既視感がある。
それもそのはず、あちこちで大前さんが掲載している記事の寄せ集めだからだ。
だからと言ってこの新書の価値が下がるものではない。
この新書によれば、というかあんけーとによれば、だが、
60歳以上をしにあというらしい。
そうなると私もシニアになってしまう。
先日シニア同士の結婚パーティに参加したばかりなので、シニアとは何ぞや、
ではあるが。
大前さんはシニアは働いて、お金を使え、と言っている。
この新書で言い出したわけではなく、ずっと前から。
死ぬとき3000万の貯金を残す、なんて、それはシステムが悪いということ。
大前さんの案のような新種の生命保険でも何でもいいから、
貯金ゼロで安心して死ねるような仕組みを作ればいいのだ。
北欧のような高福祉高負担は無理だろうが、日本もすでに高負担。
ここにどう高福祉を持ってくるのか。
次世代の子供たちにすら満足に食事、教育もできないような国が、、、
だからこそ成長が必要で、そのために死ぬとき3000万、の貯金を吐き出させる、
これが必要になる。
鶏が先か卵が先か。
子どもを産みやすくするのは戸籍制度の撤廃。大前さんの言う通り。
マイナンバーカードなんていう前時代的なシステムを押し付けようとする今の
思考停止な政府には無理だろうなあ、、、
いえるのは、シニアが健康で働ける世の中が必要、ってことだ!
Posted by ブクログ
高齢者は社会の「支えられる側」――そんな固定観念はもはや古い。医療や年金の負担増が叫ばれる一方で経験と知恵、時間と資産を持つ世代は大きな可能性を秘める。旅行や学び直し、地域活動は新たな市場を生み、若者と結びつけば雇用も創出される。問題は「縮む高齢化」を恐れるか、「広がるシニア経済」を育てるかだ。大前研一は老後を消費と挑戦の第二ステージと捉え超高齢社会を活性化する道を示す。老いは終わりではなくもう一つの出発点である。