【感想・ネタバレ】ディズニーと三越で学んできた 日本人にしかできない「気づかい」の習慣のレビュー

あらすじ

日本人にしかできない「気づかい」とは何でしょうか? 気づかいとは、お金で買えるものでも、売るものでもありません。
サービスではなく、「自分がしたいからしてあげる」。「人のために自分を引っ込める」。そうして人のことを慮る習慣は日本にしかないと著者は言います。
老舗料亭で生まれ、三越で働き、本場アメリカのディズニーに出向。日米を舞台に世界中の人と仕事をしてきたからわかった気づかいの習慣を述べていきます。自身の体験だけでなく、日本文化やディズニーなどの話を織り混ぜているので、人を気づかうということが感動的に理解できます。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

気づかいの心、社会人としての気づかいの基本、出世と気づかい、人を育てる時の気づかいについてなど、きづかいから派生した様々なことが書かれていて、非常にためになった。

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2013年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いちばんスッと心に入ってきたのが、著者が子供の頃に家族に聞いた「おもてなしって何?」
に対するやりとり。
おばあちゃんが好きだから、おばあちゃんが好きだから喜ぶことをしてあげたい。
と思う気持ちがそうだというんだよ。というのが本質とのこと。

気遣いの心は、グローバルな社会であればあるほど、誰にでも受け入れられるものではないけど、続けていれば身になり、それが誰かの喜びに繋がる。
これを読んで、いつのまにか、自分がしたことに対して見返りを求めていないか?
こうしたんだからこうして欲しいとか、何もやってくれないとか。
卑屈になったり、無理して頑張ったことに対して見返りがないとどんどんやる気がなくなっちゃう。
自分がどう思っていて、何が無理せずできて、できないことを自覚したうえで、みんなが楽しくなる、喜んでくれる行動を起こす。

最近はなぜこうなのか、どれをすべきか考えずに指示待ちになっていた気がする。
17時なのに今日中にお願いとか、ギリギリの依頼を急にされてイライラするとき、いかに早く正確に終わらせるか考える。そして自分ならそんな仕事は部下にごり押ししない。絶対に必要ならその重要性をきちんと説明する。と志す。

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2016年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分が大切だと思う人に何をしたら喜んでもらえるか、何が好きなんだろうと考え、実際にしてあげる。
これが気遣いです。
相手のことを考えて、生活すればニーズもつかめるし、感謝され必要とされる。
結局は自分にも返ってくることですね。

0
2013年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

気を遣って人に接しているつもりでも、
自分が思っている以上に
その気遣いは人に伝わっていない。

私自身、誤解される事がしばしばあり、
上司や同僚から「あなたは気遣いが足りない」と
指摘を受ける事も。

人のためを思ってやっても間が悪かったり言葉が足りなかったり、空回りしてしまったり・・・
誰しもが経験あるかと思います。

そこで選んだのが本書。

老舗料亭で日本人固有の「心」を、
ディズニーで人に喜ばれる事への「意識」を、
三越百貨店ではもてなしの「型」を。
心得から実践までの全てを、トップレベルの域で
学び続けてこられた上田さんなら、
きっと説得力があるだろうと期待し、この本を選びました。

正直なところ、目から鱗という話はありません。
本の構造もシンプルで、
上田さんの経験談、気づき、日常での生かし方が、
偉人の言葉とともに書かれているだけです。

でも、どのエピソードも共通して、
「相手がどう思うか」を主軸に書かれています。
気遣いが、どのようにして人を幸せにしたのか。
ここが、本書における最大の価値だと思うのです。

え?当たり前じゃないの?と思うかもしれませんが、
気遣いや配慮の話って、
往々にして「自分も得をする」に繋がっていると
感じます。

気遣いができる、だからモテる。
気遣いができる、だから昇進する。

気遣いができてそれが評価されるから、
自分に何らかのリターンがくる。
もちろんそれはそうなのですが、
それは結果の話であって、気遣いの目的ではない。
相手を思っているようで、
その気遣いの目線の先は、自分自身です。

だから気遣いと気づいてもらえないときには落胆し、
なんのためにやっているのだろうか、と
自分の気遣いに気疲れする。

そう考えると、上田さんのいう「気遣い」って、
ほとんど自分にベクトルは向いていないと思うのです。

人を楽しませること、
人に楽をさせてあげること、
人に・・・

常に主体は「自分と対峙する相手」なのです。
ディズニーも、三越も、料亭も、一環して
全て「どうしたら、この人は喜ぶのか」、
これだけです。

結局のところ、

「気遣いとは、他者を慮ること。
相手が「欲しい」と言う前にその気持ちを汲み取り、
さりげない行動で示す。
相手のことを思い、自分がしたいからそうする。」

この言葉にすべて集約されるのだと思います。
(P.06)

相手の事を徹底して考えるのって、
一つの才能だと思っています。
上田さんの場合はご実家が料亭だったことも
影響しているのでしょう、
常に気遣いのプロに囲まれた環境だったから、
相手のことを思いやれる力が自然とついてきたのも
あるかと思います。
だけど、そんな環境でなくても、
日々の意識一つで、気遣いのレベルは変えられる。
考え方の癖付け、意識の向け方、
どれも基本は「相手がどう思うか」。

気遣いの本質はこれに尽きる。
そんなシンプルだけど、実体験や上田さんの
柔らかい言葉のおかげで、
スッと読み通すことが出来ました。

でも、シンプルな本だからこそ
何度も読んで、日常に落とし込む事を繰り返さないと
身につかないだろうな~・・と思ったので
★を一つ減らして3つに。
いずれにせよおすすめです。

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2016年09月19日

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