あらすじ
町の工務店に時折舞い込む「ブラック案件」。“先生”と呼ばれる男は、法外なギャラと引き換えに、呪詛(じゅそ)や霊力がうごめく土地建物の、闇に包まれた秘密を解き明かしていく。屋敷の建て替えで明らかになる秘密とは……!? 因縁の土地にまつわる全7作を収録。
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他に類を見ない霊能者!
霊感のある主人公(工務店)と、超有能で癖の強い霊能者である「先生」(設計事務所)が心霊現象に巻き込まれるストーリーが主ですが、おどろおどろしい感じではないし基本的に2話完結なので読みやすいです。
霊能者が出てくる漫画は他にも読んだことがあるけれど、個性的なキャラ達と主人公との絡みや、全く予想できない展開が本当に面白いし、「先生」が心霊現象を解明して高額な料金を提示しては解決したりしなかったりするドライな感じが好きです。
Posted by ブクログ
設計士シリーズも5巻目。読んでいて思うのは、関設計士は寺尾玲子や天宮視子が「触れない方がいい。触れてはいけない」と手を引いた案件を引き受けているのだろう。いくつかは寺尾玲子が赴いて、「ここは手が出せません。引っ越して下さい」と告げた場所ではないかと思われる場所もある。「住宅地の鳥居」は「魔百合の恐怖報告」で寺尾玲子が赴いた場所によく似ている。「恵比寿」「影」「踏んではいけない」という場所は、二人なら絶対に手を出さないだろう。このシリーズには善人はいない。だからこそ、請け負う案件もl「社会の影」ばかりを扱っているのだろう。「魔百合の恐怖報告」の寺尾玲子と「霊感お嬢」の天宮視子コンビと、「設計士シリーズ」の関設計士は相反する存在なのかもしれない。