あらすじ
あなたの幸を希う以外に何物もない――。鹿児島県知覧の特攻隊基地から飛び立った穴沢利夫少尉。二十三歳で散った法学徒が婚約者・智恵子へ宛てた便りには愛する者への一途な思いと純粋な真情が綴られていた。戦後六十年以上を経て、婚約者が語り尽くした、あの時代の現実とある愛のかたちとは。全面改稿を施したロングセラーの新版。
【目次】
まえがき
第一章 出会い 図書館から戦場へ
第二章 覚 悟 マフラーになりたい
第三章 婚 約 たった一晩の子守唄
第四章 特 攻 あなたをたどる旅
生きる時代は選べない――新潮文庫版あとがき
新版あとがき
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Posted by ブクログ
美しいな。。
2人の心が美しい。。。
その分叶わなかったのが悔しいし切ない。
あと半年早く日本が降参していたら、一体何万人の命が助かったのか。。
どれだけ悔いても過去は変えられないので、命懸けで日本の為に戦った人達に恥じない生き方をしたいなと心から思います。
生きる時代は選べない。
自分がこの時代に青春を過ごしていたら、毎日何を考えていたのだろうか。
2人の手紙での文章の表現力には驚かされました。。これ同世代!!?って。笑
インターネットがなかった時代だからこそですかね。。
智恵子さんは2013年に90歳で亡くなられたとのこと。
2人が天国で再会して、笑いあっている姿が浮かびます。