【感想・ネタバレ】人に認められなくてもいい 不安な時代の承認論のレビュー

あらすじ

人に認められるために生きているわけではない――と強がってはみても、心は人の目を気にしてばかり。バカにされると腹が立ち、責められると言い訳が口をつく。つい自慢したり威張り散らしたり、「デキる人」「モテる人」と見られたい。思いどおりに評価されないとイライラする自尊心。努力が報われにくく人並みの幸せさえ覚束なくなったいま、不満を抱えたまま生きるしかないのか? どう思われようが「自分はこれでいい」。他人にふりまわされないために、自分だけの<生きる意味>を見つければいいのではないか……。【他人の目を気にしてしまうわたしたち……】1章:ついつい自慢したくなる[自己証明]/2章:バカにされると腹が立つ[自尊心]/3章:「おもしろい人」と思われたい[世間価値]/4章:モテたい・結婚したい・評価されたい[承認]/5章:自分の非を認めたくない[自我]/6章:「自分だけの意味」を見つければいい[超承認]

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Posted by ブクログ

年寄りの繰り言のようにも思えるし、鋭い洞察があるようにも思える。付箋をつけたところだけもう一度読み直したい。桑田真澄さんが徹底した自己管理のできる凄い人だということがわかった。

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2011年12月25日

Posted by ブクログ

年配の著者のやや穿った見方が炸裂していたような本。参考図書として引用していた部分には共感できることが多かった。

例:桑田真澄さんの、目標を立てて、努力して向かう生き方が好き、など。

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2024年11月24日

Posted by ブクログ

自己承認欲求について。人の欲求の中に「他人に認められたい」というものがある。 著者の経験、現代の風潮や事例を踏まえて、自己承認欲求を考察する。
著者の「定年本」が面白かったので、ついでに読んでみた。この本も前半は真面目な自己承認論を展開するが、徐々に著者の本性が出てきて、後半は面白エッセイになってしまう。人は誰しも他人に認めてもらいたい欲望があるけれど、全く気にする必要はない。 他人の評価は気にせず、自分らしくあれば良いという著者のいつもの主張。その通りです。

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2022年10月07日

Posted by ブクログ

・著者による日本人論、テレビ論、マスコミ論
・のりは軽い
・「怒らないこと」アルボムッレ・スマナサーラ
・マズローの欲求5段階説
・桑田真澄を褒めている
・アメリカ人の行き過ぎたポジティブシンキングへの懸念
・生きることの意味
・この著者は多くの本を取り上げ、紹介、引用しているが、最後に参考文献一覧がないのは残念

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2019年09月23日

Posted by ブクログ

「他人に認められたい」という承認欲求に骨がらみになっている人間の姿を冷徹に見つめて、その醜悪な事例を鋭い筆致で描き出している本です。その一方で著者は、「自分はこれでいい」「やるだけのことはやった」と自分で自分を認める自己承認が必要なのではないかと主張しています。

おもしろいと感じたのは、著者が自己承認が揺らぐということを率直的に認めていることです。「自分はこれでいい」と思っても、なかなかそうした境地に安住することはできません。「だから、何度でも打ち立てられなければならない」と、著者はは述べます。

本書で語られている、元読売ジャイアンツの桑田真澄さんの姿勢がとりわけ印象に残りました。

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2018年04月30日

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