あらすじ
●第1章 「哲学って何?」を考える 哲学のはじまり なぜ「地球は丸い」と言えるのか?/哲学という視点 哲学と科学の違いとは? など ●第2章 古代の哲学を考える ソクラテス 「よい」とはどういうことか?/プラトン 「完全な三角形」はどこにあるか?/アリストテレス 「ちょうどいい」が一番いい? など ●第3章 近代の哲学を考える デカルト 「疑うこと」で何が見える?/カント 人を殺してはいけない「理由」はあるか?/ヘーゲル 何が歴史を動かすのか? など ●第4章 現代の哲学を考える マルクス 働くことが人間をつくる?/ニーチェ 生きることに意味はあるか?/ロールズ すべての不平等をなくすべきか? など ●第5章 東洋の哲学を考える ブッダ あなたがいるから私がいる?/西田幾多郎 「私」が「それ」を見ているのか? など
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Posted by ブクログ
1.役に立つ立たないで物事を考えていましたが、根本として、「考えること」の大切さを知りました。そこで、考える学問といえば哲学だったので、読むことにしました。
2.哲学はよくわからない言葉がずらりと並んでしまい、飽きてしまう人が大半です。しかし、本書では、ざっくりと分かりやすく説明してくれていることが特徴的です。
各章毎に人物の紹介がされており、それぞれがどのような哲学を持っているのか、人間関係はどうなのかといったことまで述べられています。
3.哲学は今まで避けていましたが、一流になるためには避けては通れないことだと思いました。一流は必ず自分の哲学を持っています。その背景には自分の培った経験と思考が凝縮されており、言葉に厚みを持たせてくれます。だからこそ、ビジネス書ばかり読むのではなく、「考える」ということと向き合わなければならないと思いました。
Posted by ブクログ
何気なく手に取った哲学の本、入門の文字が読めそうな気がした。 読み進むにつれ「何だ!屁理屈ばかりじゃないか!」と思ったのであるが、あの有名な哲学者、ソクラテス・プラトン・アリストテレス等の名前が出始めると、それぞれの目指すところが何であったのかが漠然とであるが分かったような気がした。哲学とは、物事の原理を突き詰める事だと思う。つまり、「~である」という事実よりも「なぜ~なのか?」という根拠を考える学問なのである。例を挙げると、ソクラテスの「無知の知」などはその典型であろう。「自分は何も知らないことを知っている」という。それを論拠に展開している学問なのである。ここだけを抜粋すると、何だこれは?と思われるだろうが、私が感じた哲学とは、本質を考え抜く学問ではなかろうか。原因には必ず結果がついてくるように、決して理由なき理由はないのである。また、『特定の答えを出す事ではなく「考える事」自体が学問である』(本分抜粋)と。 私自身、なぜそうなのか、本質を考え抜くことから始めたい。
Posted by ブクログ
題名の通り、"入門"にふさわしく哲学への敷居が低く設定された本。ただし、哲学者を次々と紹介するスタイルなので、「勉強」という感じは拭えない。ページ数が気にならなければ、「ソフィーの世界」の方が気楽に読めるかも。
Posted by ブクログ
まさに入門書といった感じ。
哲学者の思考が分かりやすく書かれている。
特に気になったワードについて。
なずそうでなければならないかを考える。
良いとは何かを探求し続ける。
ニーチェ
生きる意味とは。
意味を探しているということはそもそも意味はないのでは。だったら私たちが作ればいい。
オリエンタリズム
異文化を劣ったものとして見ていないか。
そもそも異文化について何らかの価値を交えずに語ることができるだろうか。
他者に目を向けるときにオリエンタリズムがないかを考えてみる。
哲学者は皆、この世界や、思考や、言葉や、関係性について、当たり前のように感じていることを疑念し、吟味し新たな価値観や考え方を導き出そうとしている。
その考え方や思考に至ったプロセスを知ることで、自分も考えることを実践すべきだと感じた。
Posted by ブクログ
著者の畠山創さんは代々木ゼミナールの名講師らしいです。
この前、早稲田大学にも来て講演していたのが気になって読んでみました。
諸哲学者の思想紹介のような内容でした。わかりやすいといえばわかりやすいです。参考書みたい。
ただ、この本に限らず、こういう風にいっぺんに多くの哲学者の解説をされても、あまり覚えられないんですよね。それに、本書は思想の紹介がほとんどなので「考える力が身につく」というのには疑問符がつくかもしれないです。
ブッダの「他人によって私自身がいる」という思想は自分に合うんじゃないかなと思います。
Posted by ブクログ
歴代の思想家・哲学者の思想を、その時代背景と共に書かれていて分かりやすかった。
どの時代においても、先代の概念や思想を批判的にみることで新たな概念や思想が生まれる。よって批判対象であった以前の概念は批判対象ではあるが必要不可欠なものであるとするヘーゲルの弁証法が面白かった。
2011.7.23