【感想・ネタバレ】骸骨ビルの庭(上)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

屋上に何本もの物干し竿が突き出していて、それが人間の骨みたいだったので、骸骨ビルと呼ばれている建物に子供の頃から住み続けている人たちの物語です。
宮本輝さんの作品は、いつも初めはとっつきづらいけど、徐々に世界に入り込んで抜けられなくなります。

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2013年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

母からの課題図書。
私にとっては、初「宮本輝」である。文章や組み立て、とてもうまくて引き込まれ読んだ。
舞台は阪急十三界隈で、たぶん今は無き北予備の付近と、阪急沿線出身者にとっては馴染みのある雰囲気が懐かしい。北予備には夏期講習とかでお世話になったなぁ…
話は、骸骨ビルを買った会社からそこに住み着く住人/孤児たちを退去させる役目をおった主人公がなぜ彼らがそこにいつづけるのかを調べる過程で、戦争で孤児となった子供を引き取り育てたパパちゃんこと阿部と茂木と孤児達の関わりを知っていくことになり…
パパちゃんの戦場での不思議な体験と「光」には、宗教的なというより、すべての人の心の奥底にある「善なるもの」というような、もっと単純ででも暖かいもののように感じる。不思議と唐突な感じを受けないのも話に引き込まれているからだろう。
損得ではなく、しなくてはいけないと思ってしまったこと、をやり抜く、それを達成した時のある種の高揚感が胸に残った。やらないとダメなんだなぁ、と思いつつ。

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2012年09月04日

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