あらすじ
「君の愛は迷惑なんだ」――心から愛してきた夫にすべてを否定された伯爵夫人ローザ。それまで夫の身勝手をフォローするため無茶な働き方をし続けていた彼女は、心身ともにボロボロだった。そんな妻に「見苦しい」と言い放った夫デイヴィスの望みは、ローザが伯爵夫人として美しく着飾り、社交に精を出し、夫に依存せずほどよい距離を保つこと。それなら彼の言う通りにしてやろうと決めたローザは、夫好みの可愛らしい服装をやめ、自分が好きな鮮やかな色のドレスに身を包む。見違えたように美しくなった彼女は社交界でも評判になり、夫デイヴィスも手のひらを返そうとするが、時すでに遅く――!? ※電子版は単行本をもとに編集しています。
...続きを読む感情タグBEST3
人を愛する形って難しいのね。
片方が追えば、片方が逃げる。
程々の距離って、人によって違うから、手探りしなきゃいけない。
でも、やっぱり、言葉は、大切。
自分本位の愛を押し付ける男達は破滅していく。そもそもそれは自己愛でしかない。ならばその愛を返してやれば良い。されてはじめて理不尽さに気づいても遅い。
相手を想い慈しんでいる者たちの愛はそれぞれに笑顔と幸福をもたらしていく。男女の愛だけではなく友として、仲間として、上司として部下として。相手を思う愛は巡りめぐって自分をも幸せにする
Posted by ブクログ
表紙やあらすじからも分かるように王道のざまぁなのですが
他作品と違うところは、夫が不倫やギャンブルなどをしているクズ
ではなく、また違ったタイプのクズです。
ヒロインは自分の好みとは真逆な服装などを、好きな相手の好みに
合わせていたり、一度冷めたら気持ちは戻らないってところは
女性あるあるだと共感出来ます。
タイトルである「あなたの愛が正しいわ」というセリフが
何度も出てきて、しっかり回収してくています。
問題解決するため奔走し、アドバイスを夫とヒーローに求めますが
それぞれの回答が、恋愛の分岐点かなと。
まぁ夫の方は貴族らしいといえばそれまでなのですが
でもそうじゃない、女性は共感してほしいんだよ。
恋愛面でも、回答が全然違っていて、ああやっぱりクズだなと
思わせられます。
そんなクズなので、ざまぁしがいがありスカッとします。
他作品と違って、段々とざまぁ返しをしていくのではなく
いきなりざまぁが来て、ここから更にどんなざまぁ展開になって
いくのか、ワクワクしながら読めますし、主要人物が少ないので
分かりやすいです。
私はクズを徹底的にざまぁするのが好きなので、とても大好きな
作品ですが、元サヤが好みの方や、クズにはクズになるだけの
理由があって、という背景があるものが好みの方もいると思います。
番外編としてアルファポリスサイトで、元サヤパターンや
闇落ちパターンなど、３パターンのエンドが書かれています。
闇落ちというか、ハッピーエンドじゃなくてもいいよね？と
思っていた時期もあったのですが、読んでみたら意外とスッキリ
しなくて、ハッピーエンドの大切さを知った作品でもあります。
分岐されている作品を初めて読んだのが今作だったのですが
元サヤパターン以外、うまく織り交ぜられていました。
とても面白く、スカッとしたい方にオススメです。
元夫はなかなか面倒な人でしたね。ローザから距離を置かれて関係回復に努めるもローザの気持ちはもう無理！状態。そりゃあそうでしょう。最後はちょっとテンポが失速した感じがあり、もう数ページ少なくサクッと終わって欲しかった。
ホッとしました
釣った魚に餌はやらないタイプの夫から見事な手腕で逃げる事が出来たヒロインに拍手です。まぁ、あの夫は最終的にアブナイ方向に精神がイッちゃったのが不気味でしたが。
ともあれ、お互いに理解し尊重し合える相手とのハッピーエンドでホッとしました。
どっちもどっち。
妻の愛情の上に胡座をかいてないがしろにしてきたら、妻の愛情が枯渇！ もう尽くす価値無しってやらされてた仕事をお返しして自立を目指す妻。 距離を置かれて慌てて取り戻そうとする夫。
今まで夫に言われたことやられたこと箇条書きにして夫に要求する妻、政略結婚の距離感こんなものよね、正しいと思う妻、友達に妻との関係を相談したらドン引きされた夫。
妻は夫への愛情が枯渇しているので(精神的に)浮気しとります。
夫は妻への愛情あったんだ(ビックリ！)浮気だけはしてない模様。
忍耐力の差で夫がキレてざまあされて全てを失ったという話、傲ったらダメ。
そうなるか
奥さんが旦那の本音に気がついて、身の振り方を変えてかわっていく様子が痛快です。
旦那は気がついたら時には遅し…
しかも、旦那の病み具合が中々結構すごかった…
人の気持ちを取り戻すっていうのは大変なことだなぁと。
奥さんも信じようとする気持ちがあったものの、ことごとく旦那の発言とか行動がイマイチ…
旦那は最後未開拓地で成り上がれたのか気になるなぁ。とは、思うものの、最後まで丁寧に書かれていると思います。
Posted by ブクログ
序盤、これは旦那と和解エンドになりかねないなと思っていたら、本当のヒーロー登場あたりから旦那が勝手に嫉妬してからの暴走、そして勝手に自爆してくれた印象。
中盤くらいまでは頼れる部分もあっただけに、旦那の壊れっぷりが哀れだった。
序盤でもそもそも価値観のずれがあったから（例えば平民に対してのことなど）今にして思うと和解はどちらにしろ無理だったかな。
そんな駄目夫を盲目的に愛していたローザが自立して、本当に夫婦として尊重し合える相手と結ばれるまでの物語。
途中に別の夫婦だけど、同様に盲目的に相手を愛していた女性を救済した展開が一つのターニングポイントだったと思う。
そこでローザは第三者的に自分の過去を振り返れたし、旦那と本当のヒーローとの差も明確になった。
真剣に悩むローザに対して「そんなこと」として切り捨て、自分との仲を大切にしてほしいと自分勝手な主張をした旦那。
「それは最優先事項です」と親身になって相談に乗ってくれたヒーロー。
軍配がどちらに上がるか、今にして思うと明らかだ。
ヒーローがまた好感持てるいい奴で。
途中からの参戦だったのに、着実に読者側とローザの好感度を上げてくるという。
代わりに旦那が自滅への道まっしぐらだったからね。
比較されてより輝いたヒーロー、おいしかったです。
頑固な主人公
タイトル通りなんだけど、主人公がすごく頑固。
あなたの愛はいらないわってなったら、そこからブレない。一瞬で愛は冷めるのはわかるし、気づいて変わろうとしても、一切受け付けない。同じような話は他にもあるけど、頑固すぎて好きになれない主人公でした。
