あらすじ
孤高なる天才作家、姫萩紅葉(ひめはぎもみじ)を外界に連れ出すことに成功した俺たち。やっと悠々自適な読書生活に戻れるかと思ったら--おれ、ここどこ? 何で鉄網の中に……って俺、拉致られてる!? 混乱する俺の前に兄の九郎とともに紅葉が現れ、淡々と囁く。「責任を取って下さい」責任? そしてデート!? 何でそうなるの!? あと、当然このお出かけって夏野の許可とか取ってないよね? やっぱり俺の未来には死、あるのみか--!? 大人気不条理コメディ第6弾!!
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Posted by ブクログ
犬とハサミは使いようの第6巻
感想を一言で言えば「いよいよラブコメ?」
今回は第5巻で登場した姫萩紅葉と和人くんのお話です。
今まで和人と意思疎通ができるのは、人間では夏野さんと編集の柊鈴菜さんのお二方だけでしたが、ついに三人目の意思疎通出来る人物として姫萩紅葉さんが登場しました。
今回は夏野さんはほとんど出て来ませんし、その他の変態たちもほとんど出てこないので、比較的平和のうちに物語が進んでいきます。
作家と読者の関係といういつものテーマではなく、読者と本の関係といういつもとは少し違う視点。
どこにでもある絵本が、それを読む子どもたちにとっては唯一無二の本であること。そしてそれは大人と書籍の関係においても変わりません。
ある本は人が興味をいだいた時から、その人にとって特別な本になる。本当にそう思います。
書店で興味を持って手に取る。そして中身をパラパラと確認してレジに持っていく。この行為の一つ一つが「私の本」を作り上げるための儀式の一部です。そして最後に買った本と向かい合い読むことでただひとつの私の本になっていく。そのことに改めて思いを馳せました。
そして更伊先生をはじめ作家の皆さんにこのような読者の心理を認識してもらえているということは、とても嬉しいことです。
犬ハサシリーズはいつも一読者としてとても面映くなるところがありますが、今回も読者が作家に愛されていることがわかる内容で嬉し恥ずかしですね。
次巻は、姫萩さんと夏野さんが和人くんをめぐって対決するようです。
夏野さんは和人くんに対する態度が本当にヒドイ(笑)のであまり単独ではラブな部分を表してくれませんでしたが、今後ライバルとして現れた紅葉さんとのやり取りの中でどんな展開を見せてくれるのか。和人くんの苗字はどうなるのか(笑)次巻のサイン会編が楽しみです。
Posted by ブクログ
前日まで、本を読んで寝る、普通の日だった。
が、起きたら…ここはどこ??
もう常識は考えてはいけません、な本ですが
初っ端からもうおかしい。
誰か突っ込めよ、と思うのですが
皆さまの常識はこれ。
何もかも、さらっと言われてます。
主人公が一番常識人っぽいですが、この活ジャーは
果たして普通、という定義に入れていいものか。
そして巻き起こる、いつもの状態。
と言いたいですが、何ですかこの券売機。
なんかのアンケートでも取ってるのか、と
突っ込みたいボタンの多さ。
そもそも怪しい人が出てきた時点で考えましょう。
むしろ、黒服の時点で??
いつもの事ながら、何が起こった?! と
叫びたいクライマックスです。
そして何故君たちは…という
本犬置いてけぼりな現実。
この人達、どこまで突き進むのでしょう?w