【感想・ネタバレ】青春をクビになってのレビュー

あらすじ

夢の諦め方は、誰も教えてくれない
「雇止め」という冷たい現実を前に、研究を愛するポスドクが下した決断とは――。

青春小説家が描く、青春の終(しま)い方。
社会に横たわる痛切な苦みを描く、著者の新境地。

瀬川朝彦、35歳。無給のポスト・ドクターである。学生時代に魅了された
古事記の研究に青春を賭してきたが、教授職など夢のまた夢。
契約期間の限られた講師として大学間を渡り歩く不安定な毎日だ。
古事記への愛は変わらないが、今や講師の座すら危うく、
研究を続けるべきかの煩悶が続いている。

そんな折、ゼミ時代の先輩が大学の貴重な資料を持ったまま
行方不明になってしまうという事件が。
45歳の高齢ポスドク”となっていた先輩は、講師の職も失い、
なかばホームレス状態だったという。先輩は資料を「盗んだ」のか?
自らの意志で「失踪」したのか? そして、朝彦の下した将来への決断は?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

終始、せつなかった。
「「好き」を道標に生きてきた。暗闇を進む灯火だった。この光のせいで生きていけないのだと気づいた。これを大事に抱えている限り、暗闇を歩き続けなければならない。消す日が来た。明かりを消して、この真っ暗闇を出て行く日が来た。」
自ら明かりを消すのは辛いことなのだろう。
小柳が最後に聞いた「こをろこをろ」は何も生み出さなかったのだろうか。瀬川が最後に聞いた「こをろこをろ」は新しい道標を生み出したのだろうか。
とにかく、せつない。

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2025年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ポスドクの現状辛い…。雨降ってきてリュックの防水どうなってるのかと心配だったのが最後にわかるのも切ない。

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく辛い本だった。良い本と思うのでよけいに辛い。本当にこんな目に遭っている人がたくさんいるんだろうなと。主人公さんのラストが,そんなうまくいくことはないよというものではないことを心から祈る。

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2024年09月30日

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