【感想・ネタバレ】日本のコミュニケーションを診る~遠慮・建前・気疲れ社会~のレビュー

あらすじ

「本音と建前の使い分け」「迷惑をかけることを極度に恐れる風潮」「モテ/非モテの区分」「『○○キャラ』という表層的なやりとり」……。日本社会の人間関係は他国と比較して独特な要素が強く、それがメンタルを“病む”一因になることもある。私たちは人付き合いのあり方をどのように変えていけばよいのか。『アニメ療法』著者のイタリア人精神科医が自身の経験と学術的知見をもとに語る、コミュニケーションの処方箋。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『日本のコミュニケーションを視る』というイタリア人著者の本を読みました。
 日本人の社会の生きにくさを理論的に表し、日本社会の側面を批判して、読者に改善を促す本でした。
 3部構成で、1〜3部の内容が全部つながっていて読み終えた時には頭の中が爽快になりました。
この本の中で、僕がとても印象に残った部分は、第3部に詳細に書かれる人間の「キャラ化」のところです。日本社会では、特に顕著に見られキャラという人格の一側面を過剰にまで目立たせる風潮は己の感情を隠して「表層演技」で、感情を作り出すことで社会の期待に合わせることを優先している。その一方で、自らは気疲れを起こし精神的な疲労を生み出してしまっている。
 このような現象は、僕の生活でも見られ、バイト先や学校でも同様な現象が起きていると実感した。
 日本社会に蔓延んでいる社会に適応して、自分の本音を優先しない状態は、自分の精神を逆に削られていることに気付きました。僕の感情は、社会に無理に合わせず主張できるようにしていきたいです。

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2024年03月18日

Posted by ブクログ

本書の主題からは逸れるが、「頑張ります」は日本語特融の言い回しで、英語とイタリア語にはないという指摘が面白い。筆者の説明は、キリスト教における予定説を踏まえているように感じられる。日本人は実質的に無神論なので、自分の意志で結果を意のままに変えられると思っているのだろう。

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2024年01月20日

Posted by ブクログ

イタリア人の精神科医が、日本で医師として働く中で日本人について観察し、それをまとめた新書である。

イタリア人という、日本とは似ても似つかない文化圏で育った人がよく端から見てこれだけ日本人の精神構造を的確に捉えたな、と率直に感心した。日本社会で日常を生きることから受ける精神的負担は尋常ではないことは本当にその通りである。一方で筆者の言う解決策は正論なのだが、その正論がなぜか通らないのが日本なのである。なぜ通らないか?

筆者が精神科医(科学の側の人間)だからなのか、キリスト教文化の持つ個人主義的性質や、日本人の言霊信仰の根深さといった宗教的側面には触れられていない。本当はそこまで行かないと理解できない問題であると思う。しかし、そこに限りなく近づいてかすめただけでも本書は立派である。

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

日本社会のコミュニケーションに潜む問題点を明らかにする一冊。

意外と学術的な記述が多く、多少理解に苦労するが、身に覚えがある内容ばかりで共感しながら読むことができた

意識せずに自分も日本社会のコミュニケーションに呑み込まれていることを認識することができた。
それを意識しているだけでもストレスを感じづらくなるような気がする

最後の筆者の提案5つは定期的に見返したい

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2023年10月08日

Posted by ブクログ

「人生の本当の目的は幸せになること」
この事を心の底から理解するにはたゆまぬ努力が必要だと思う。

この本は少し難解な表現がある本なので、分かりやすくかみ砕いた例え話がもっと書かれていたらよかった。

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2024年05月10日

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