あらすじ
社員は会社に労働を提供し、会社は見返りとして給与を支払う。年に2回ボーナス、定年まで働き、退職金をもらって幸せな余生……それが当たり前だった日本人の労働環境は大きく変わり、社員と会社の間でトラブルが起きることも多くなった。経営者も、サラリーマンも、不安な時代に泣き寝入りしないために、最低限知っておきたい労働法のポイントを解説。給与、ボーナス、休暇、退職、解雇etc.について、知って役立つ情報満載。【光文社新書】
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Posted by ブクログ
『知って得する労働法規』
人事・労務関連の業務を行なっている方なら、必読でしょう!
その他、サラリーマンなら一度は読んでいても、決してムダではない内容です。
基本的な労働関連の法規がわかりやすくまとまっているし、新書なので読書時間もさほどかかりません。
人材サービス業界に身を置く元としては、社内での業務フローとなっている大本が、労働法規を元に組まれていることが再認識でき、今後の業務に大いに役に立つ内容でした。
Posted by ブクログ
労働法について初心者にも分かりやすく説明してくれています。
レベルとしては社労士試験の基礎レベルだと思って差し支えないと思います。
数ある労働法の本との違いは、労働者の実感に近いエピソードが含まれているところです。
休憩というのは労働時間の途中に与えなければいけないのですが、
大学時代のバイトで休憩をバイトが始まると同時に取らされていたというものです。
少しでも労働法の知識があれば間違いだと気づく勘違いですね。
でもこんな間違いって世の中では結構あるのではないでしょうか。
労働者の目線を意識したレベルで書かれているため、
とても分かりやすい本だと思います。
Posted by ブクログ
この間、社労士のテキストを予備校のフェアで
貰ったけれど、全く内容が理解できない。
社会保険に関しては全く知識がないが、労働法は
大学の講義で履修したことがあるので記憶から抜けている
だけだと思い、本書を購入。
本書は労働基準法を体系的に解説している。
これ一冊で試験に受かるとかは考えていないが、
こういう取っ掛かり本は知識の再確認と、「世間的に」
必要な知識と試験とのマッチングに重要なので高評価。
Posted by ブクログ
内定から退職まで、転勤、出産から解雇まで様々な出来事に対して法律がどうなっているかを解説している。
タイトルからすると、劣悪な労働環境を使用者に強いられている労働者に対する本のように思えるが、内容は労働者、使用者どちらに偏ることもなく対して中立的で、どちらに対しても「ここまでは出来ますが、これ以上はダメですよ」ということが書かれているため、労働者、使用者共に参考になるだろう。
広範囲に様々な事例の法律上の規定並びに判例を併せて紹介しているが、単にそういったことが羅列してあるだけではなく、例え話や著者のエピソードも盛り込まれており、お固い法律の本とは趣が違う。
また、各章の最後には要点を押さえた纏めが1ページで載っているため、とりあえずその部分だけでも覚えておけば基礎的なことがわかるようになっている。
就職難、そして不景気で先行きがどうなるかわからない昨今、これから就職する学生さんや、将来起業を考えている人は、この本に書かれている内容を覚えておいて損はないと思う。
また、今現在不満もなく転職も考えていない人が読んでも良いと思える内容。