【感想・ネタバレ】謎解き 少年少女世界の名作のレビュー

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Posted by ブクログ 2011年05月22日

[ 内容 ]
十九世紀から二十世紀初頭、資本主義の浸透と身分制度の解体が進み、現在の社会秩序の基礎が確立される過程の欧米諸国で書かれた「少年少女世界の名作」。
これを単なる子供だましと侮るなかれ。
『十五少年漂流記』に隠された英米仏の領土問題、『宝島』に貫かれているビジネスの過酷さ―。
そこには、近...続きを読む代史の真相、民衆心理、社会の根底にあるさまざまな仕組みやカラクリが隠されている。
世界の見方が変わる一冊。

[ 目次 ]
第1章 経済原理と世界戦略(フランダースの犬―貧しかった日本人にとっての「癒し系」 王子と乞食―偽王が偽造される民主主義への批判 小公子―日清戦争後の母子家庭を魅了した夢物語 ほか)
第2章 冒険の中の家族、民族、国家(家なき子―十九世紀末フランスの正当な統治者は誰か 十五少年漂流記―少年も無縁でいられない英米仏の領土問題 ドリトル先生物語―物語に刻まれた無意識の侵略思想 ほか)
第3章 「本当の自分」探しのはじまり(ピーター・パンとウェンデー―成長を義務づけられた近代人の無間地獄 若草物語―喜びと恐怖の狭間で揺れる「女の自立」
野性の呼び声―資本家の飼い犬か、自由な労働者か ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2023年11月24日

昔読んだ名作たちが、経済原理、民族、国家などで解釈。
「本当の自分さがし」のページでは近代人の無限地獄を知らしめさせる「ピーターパン」まで!
「最後の授業」も現代の移り変わり行く情勢と併せ解説してもらい、もう一度読んでみたいとしみじみ。
これらの本を読んで大人になった自分、豊かな少女時代だったと思う...続きを読む
今の子どもたちはどんな本を読んで大人になるのかな、読んでほしいけれど…

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

子供の頃はただ主人公の過酷な運命や波乱万丈な冒険に悲しんだり楽しんだりしていたわけだけど、はたして今だったら、どような視点から読むことができるのか。ちゃんと舞台の裏側まで見ることができるのか。・・自信ないなぁ。ただの憶測ではなく、その作品が書かれた時代や作者のおかれた状況を考証し、時には大胆な解釈や...続きを読む冗談を交えながら書かれている。かなり勉強になったし、しかもけっこう笑わせてもらった。どんな話にもちゃんと当時の社会のあり方が反映されているということを改めて学んだ。・・実はこの本で挙げられている名作の半分はちゃんと読んだことがなかったり・・でも、読んだことがない名作の謎解きでも驚くことができる。

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Posted by ブクログ 2017年10月25日

考えてみたら、これらの少年少女名作なんたらって、
原作は大半が大人向けだったのよね。
だから「西遊記」が連載もの?なのであんなに長編とか、
この本を読んでてなるほど~と思いました。
他にも、政治とか思想とか、いろいろと・・・。
なので、大人の目で冷静に読める人対象の本。

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Posted by ブクログ 2017年08月19日

ちょっと思い込みじゃ…と思う箇所もあったけど、
歴史的背景とか政治的背景とか
昔全く思わなかった背景を踏まえて
名作の中身をほぐすのは面白かった。
最近平岩由美子西遊記読んで面白かったけど、
また名作もの読みたくなった。

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