あらすじ
忌名は、いわば生贄だと?
「この忌名は、決して他人に教えてはならん……もしも何処かで、何者かに、この忌名で呼ばれても、決して振り向いてはならん」
生名鳴(いななぎ)地方の虫くびり村に伝わる「忌名の儀礼」の最中に起きた殺人事件に名(迷)探偵刀城言耶が挑む。
人気作家の小説家を、豪華声優による朗読で楽しませてくれるライブ配信「STORY × LIVE」。今作は人気声優、大原さやかさんに朗読していただいた書き下ろし短篇「忌名に纏わる話」をきっかけに生まれた物語です。朗読劇とはまったく違う、長篇ならではの展開を、文庫でもお楽しみください。
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Posted by ブクログ
生名鳴地方に伝わる「忌名の儀礼」、儀式の最中に起こった村の有力者・尼耳家の跡継ぎ殺害事件、目撃された異形のもの"角目"など本作もホラーミステリーの面白さと持ち前の多重解決の鮮やかさに魅了されながら、終盤で明かされる真相が過去イチの衝撃だった。特にラスト一行の怖さ…
Posted by ブクログ
今回も子どもに対して容赦ない地方の奇っ怪な儀礼、「忌名の儀礼」の李千子の体験に第一章から震える。人生の災厄を忌避するための儀礼でありながら、こっちの方が危険極まりないじゃないかw
ヒヤリが半端ないホラーとミステリーの組み立てを存分に堪能した後は、いつにも増して残された事件の謎が大きく、推理が推理のままで終わっちゃったなと油断していたら終章でドカンと真相の爆弾が投下されてやられた~!怖くてしょうがなかった第三章の終わりの伏線がここにきて炸裂しようとは…。
「マジかぁ…」と何度も呟いてしまう読後だった。
Posted by ブクログ
今回は未解明な部分も多く残る結末。それでも許されるのがこのシリーズの特徴である。
八百屋のお七的なサイコパス動機は衝撃的だったが、村人への聴取から尼耳家が村八分であることがバレる恐れはなかったのか。また、遠隔操作殺人というのが現実的じゃなくていまいちしっくりこなかった。約束どおり市糸郎が滝の側で望遠鏡を使う可能性、その望遠鏡が滝壺に落ちる可能性はいかほどか。仕掛けが別の場所で作動したら…望遠鏡が滝壺に落ちず現場に残ってしまったら…李千子も充分容疑者になり得ただろう。
また、李千子の怪異体験は結局何だったのか。なぜ怪異は「生名子」と忌名のほうを呼ぶのか。忌名の儀式にも謎は残る。
謎が残ることに不満があるわけではない(冒頭で触れたようにそれこそがこのシリーズの特徴だからだ)が、今回は言耶の推理が最後まで想像の範疇を出ず、何ら根拠がないものだったため、どこにも足をつけられないまま物語が終わってしまって消化不良だった。