【感想・ネタバレ】振られた刑事のレビュー

あらすじ

惚れていたバーのホステスが殺された。生前、急に冷淡なそぶりにかわった彼女に、なにが起こっていたのか? 捜査陣からはずされた刑事が、ひとり真実を追う表題作のほか、不倫と殺人容疑の狭間でアリバイ工作を画策する家庭の皮肉な幕引きを描いた「喪服の仲」、清楚な女子大生の自殺をテーマに、日常に見え隠れする人間の闇をしずかに解き明かす「悪魔の明日」など、全九篇を収録。人間ドラマの悲喜劇にやさしい視線を注いだ、推理ミステリーの名手による魅惑の短編集。

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Posted by ブクログ

ショートショートミステリという、変わったテーマ。この前に花村萬月を読んでいたので、軽くて軽くて不思議な文章に思えた。

ショートショートといえど、ちゃんとミステリなので、最後の最後まで謎解きをしながらきちんと落とすのはなかなか秀逸で新鮮。ただ、時代が時代だけあって、やたらと不倫、やたらとガス自殺(当時は燃料用ガスで窒息死できた)という展開で、続けて読んでいると「またか」と思わされることがある。

また、どうしても謎を謎らしくして犯人がわからないようにするため、無駄に登場人物を増やすというところが有り、若干げんなりした。

1本1本をバラで読めば、それなりに楽しめるので、電子書籍で読むのをおすすめしたい。

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2015年08月05日

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