【感想・ネタバレ】新常識主義のすすめのレビュー

あらすじ

「常識」とは何だろうか。それは常人でも持っている識別力のことである――名作ポルノ小説を糸口に現代の狂気から逃れるための常識の復権を説く表題作はじめ、「古事記・宣長・小林秀雄」ではオカルトの系譜から宣長と小林秀雄を考察し、「漫画の時代」では漫画の持つ<途方もないエネルギー>を論じる。はたまたモーツァルトを語り、戦後教育の持つ「平等主義という矛盾」を鋭く衝く。平易な文章で読む者を新しい思考の世界にひきこむ名エッセイ集。

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Posted by ブクログ

新常識主義のすすめ : イデオロギーによる現実捨象の危険性を指摘
不確実性時代の哲学 : ヒューム的不可知論を再評価し、ルソー的構成的主知主義を批判

モーツァルトとその時代 : 三十年戦争後フランス革命までの「理性」の時代が平和で比類なき文化をもつ近代西欧を生み出した
紛争の内容と形式 : 正義ではなくフェアネスの原理に拠る商業的紛争解決が平和をもたらす

戦後教育・三つの矛盾 : 徹底した平等主義は一転して苛烈なる能力差別主義に変じ、住みにくい社会をつくる

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2010年10月06日

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