あらすじ
趣味なし、友人なし、恋人なし。生きる価値、なし。惰性で毎日を送っていたコンビニ店員の幸紀(30代)は、うっかりチンピラに刺され瀕死になった折、遠のく意識のなかで、真っ白い羽の美しい「天使」を見た―――。お迎えかと思いきや、その後すっかり完治して帰宅してみると、そこにはあの時の天使が…。天使のふてぶてしい態度に戸惑いつつ、記憶もなく、飛べないというのを不憫に思い、天使をしばらく家に置くことに。突然はじまった奇妙な同棲生活だったが天使との日々は、死んだように生きていた幸紀の心にある感情を芽吹かせて――。あなたは、この関係をなんと名付けますか?
デビューまもなく、自身が執筆した短編「止まり木」をセルフリメイクした意欲作!第1話
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匿名
天使の生前
天使のタカシの天使になる前があまりにも切なくて苦しくて、それでも幸紀の心の優しさや淋しさに触れて、だんだんと記憶を呼び起こしながら立ち直っていく様は哀しくて切ない。それでも笑顔が見れて良かったと思う。二人天使になって暮らしていくラストは救われた。
匿名
一話目
主人公の幸紀はコンビニのバイトをしている30代の男性。
見た目がチンピラで愛想も悪い彼はその年齢にして趣味も友人も彼女もいない、自分は生きる価値もないとやさぐれた日々を送っていた。
そんなバイト中に絡んできたチンピラに刺されて生きるか死ぬかの境をさまよった彼は白い羽をまとった天使が自分の元に舞い降りてくるの幻覚を見た。
お迎えが来たのかと思った幸紀だがその後意識が戻りひと月弱で退院。
久しぶりに外に出た彼だがバイトはクビになってしまっていた。
ついに仕事までなくなってしまった彼は鬱屈した気分で自宅に戻ったがそこで目の当たりにしたのは舞い降りてきた天使と同じ格好をした羽根の生えた少年が薄汚いアパートにいる光景だった……。
実写化ということで改めて読んだら本当に鬱屈した顔しているなぁという感じだった。