あらすじ
幼い頃から空の世界に魅了されていたマリアン。空軍での従軍を経て、生涯の夢である地球一周飛行挑戦の途上、彼女は消息を絶った──50年後、ハリウッド映画でマリアン役を演じるハドリーは、明かされることのなかった秘密に近づいていく。英国最高峰ブッカー賞最終候補作
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Posted by ブクログ
ボリューム満点で、私自身終わりまで読んでサークルを閉じられるか不安だったが、半分過ぎた辺りから怒涛の勢いで読み終えた。
マリアンとハドリーがどう重なっていくのか…と思ったが、なるほどその役割を担うのね。
それぞれの生い立ちや、時代ならではの生きづらさを吹っ切るように空へ向かう姿が、このページ読み終えると沁みるなぁ…
Posted by ブクログ
これは面白かった!
話の大きさ、物語性、構成、個々のキャラクター、ストーリー…最初そうでもなかったのに、読み進むにつれ、どこへ行くんだろう?とどんどん取り込まれていく。戦時下の女性パイロット、という目立つトピックだけでなく、アイデンティティー、どう生きるか、性自認、恋愛感情やその切なさまでも盛り込まれている。
ここへ辿り着くためには、この長さが必要だったなと思う。
とてもよかった。円は見事に完結。
Posted by ブクログ
1950年、世界を一周する飛行計画中に疾走した女性飛行士とそれを演じる現代のハリウッド女優のお話。単行本800頁にもなる鈍器本、大河小説。地球を二等分したときに断面の外周が大円(グレート・サークル)と呼ばれるのだけど、それをなぞっていくように物語も進み、そして閉じていく。ただ冒頭に結末を想起させるような感じの出だしで、そのつもりで読み進めていたのに最後の終わり方はびっくりした。いい意味でも。女性飛行士マリアンと幼馴染ケイレブの関係が好きだった。ジェイミーも好き。アディソンどこ行った。
好きなセリフはたくさんあるけども
「わたしたち女が腹を立てても、大事には至らない。男たちが腹を立てると全世界が戦火に包まれる。」というWWⅡ戦時下のマリアンのセリフが今もリアルタイムで当てはまってるなあと思いながら読んでいた。鬱。
「ずっと忘れないと思いたいけれど、もし忘れても、忘れてしまったと自覚することはないのだ、それが忘れるということの本質だから。(中略)記憶はフラスコにおちたしずくだ。濃縮されて塩辛くなっったそれは、真新しく豊かだった元の記憶とは似ても似つかない。」