あらすじ
戦国を舞台にした乙女ゲームにハマっていた旺介は推しに推していたキャラクター・八重の上司で悪代官の幸久に転生してしまう。こんなに間近で推し様のご尊顔を目にし声を耳にして、過剰な萌えの供給に旺介は胸いっぱい! 八重に奇異な目で見られるのもご褒美だと堪能しつつ、
旺介は死亡ルートを回避するために奔走。旺介の鮮やかな戦術に八重の見る目も変わり、馬に同乗してくれたりお姫様抱っこしたり。今までは八重を画面越しに見ているだけで幸せだったのに、一緒に過ごせば過ごすほど旺介の萌えと好きが止まらなくなって!?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この作者さんの本読むの3冊目。
小説だけど漫画のようなテンポが特徴の作家さんですね。
どのルートでも惨殺される予定の悪役 vs 受の最推しだけは攻略できない(はずの)正ヒロイン
命懸け陰謀バトル。
陰の女オタみたいな受の言動やメタネタが許容できるなら色々と面白いお話でした。
視点キャラが受と攻じゃなくて受と脇だったり、各所にちりばめられた伏線だったり。読み終わるとその知識の状態でまた最初から読み直したくなる。
序盤の女オタ言動すさまじい受から中盤切れ者受、終盤追い詰められていくところなど成長のスピード感もよかったです。
乙女ゲー(というかキャラ攻略ゲー)への見方かわるかも。
ただちょっと…、受はこのゲームのシナリオもちあげてたけど、悪役惨殺エンド集見てもそうなの?まじで?と、そこだけ気になった…ドン引きじゃない?
あ、あと思い通じ合ってからの周囲というか…男同士に誰もつっこまないのね? 息子すら? 故受妻が草葉の陰で泣きそうなんですが…
#個人的には赤石推し。黄田はS県月宮ネタを感じた瞬間怖くて無理。
面白切ない
面白いのに少し切ない物語。舞台は戦国もの乙女ゲームの世界。転生した主人公が死亡エンドを回避するためにゲームの知識を駆使するあたりは類似作品も多いので馴染みのある展開でした。でもそれだけでは終わらないんですよ。ぜひ読んでみていただきたい作品です。
ゲームやる人とやらない人で印象が違うかもしれませんが、私的には目から鱗でした。
Posted by ブクログ
旺介がまったく男の子に見えなかった。
ゲームの世界に転生したけど、そこはゲームではないという流れではなく、ちゃんとプレイヤーがいて何度もロード可能な世界だった。そのリセットに悩まされ絶望するキャラたちというのは面白かったけれど、幸久の中に入った現代人は、女の子でも良かったんじゃないかな?
旺介の言動から、女の子のほうがすんなり入るかなーという気になった。
世に腐男子やそういう萌えどころの男子だっているだろうけれど、いちいち女の子なんだよなー。
旺介たちが生きている世界がゲームだから、歴史や街作りシミュレーションゲームで培った知識が活きるという設定も良いのだけど、武将らしく、とか父親らしくとか、丸投げして、推しに萌える女の子にしか見えなかったな。
戦国シミュレーションなのに、戦国っぽさもいまいちだったし、うーん。
まあ、ゲーム世界に転生しプレイヤーに抗うキャラクターたちっていうのも面白かったからいいか。
それに、悪意を悪意で返さない旺介という主人公も、好感が持てたのが物語を最後まで読めた要因の一つだと思うし。