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Posted by ブクログ
東京都の都知事政務担当特別秘書であり防災士でもある著者。関東大震災から100年の今年、改めて防災意識を喚起するために。
タイトルの「防衛」という言葉の選択にドキっとするが、首都直下型地震、南海トラフ巨大地震に、富士山噴火という「大連動」も想定し、さらにはその期に某国からの弾道ミサイル、あるいは台湾海峡、尖閣諸島に火事場泥棒が来ないとも限らない、という壮大な想定を行う。
日本という国体の維持のためにも、まずは中枢たる、首都を防衛せよ、ということだ。
様々なシチュエーション、さらには昼夜で都心の人口が2-300万人も異なる状況を踏まえ、細かなシミュレーションが行われている。
然様な分析は、国家、自治体にお任せするとして、市民としては、自分でできること「自助」「共助」の部分をしっかり意識して、まずは己と家族を守ることを果たすべきということが綴られている。
初動の7秒、72時間生き抜くこと、その後1週間後、1か月後、いかに生活を維持していくかをしっかり意識しておくことが肝要だ。
小さな準備も大切。都心で地下鉄を使う身であれば、小さなものでもよいのでペンライトは必須。なるほどな。
とにもかくにも、予期せぬことがおきることを予期して、ことに当たる大切さ。それが全て!