あらすじ
【本書の特徴】
・話題のChatGPTと生成AIについて、その仕組みから活用の可能性までがわかる
・技術に強くない読者にもわかるように、生成AIの何がすごいのかをやさしく説明
・ビジネスでどのように活用できるのか、業種別/業界別で解説
・グローバルな覇権争いについて読み解きながら、どのようなプレーヤーがいるのかをざっくり紹介
・法規制、倫理的な問題を含めてどんな議論があるのか、ざっくりわかる
・先端テクノロジーに強く、未来予測に定評のある野村総合研究所のコンサルタントたちが執筆
【主な内容】
・従来のAIとの違いは?
・なぜ今、生成AIが注目されているのか?
・どんな業界で導入されている?
・シンギュラリティはほんとうに来る?
・オープンAIって、どんな会社?
・ChatGPTが得意な業務とは?
・ChatGPTには、どんな競合サービスがある?
・トランスフォーマーって何?
・ステーブルディフュージョンはどうやって生まれた?
・人間との役割分担は?
・プロンプトエンジニアリングとは?
・独自技術による生成AIを提供する日本の企業は?
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Posted by ブクログ
「シン・インターネット」が2021年に書かれてから、わずか2年後の本書は、生成AIの2023年時点での状況を、野村総研のデジタル部門の総力を結集して書かれたもの。
「生成AI」「チャットGPT」は既に、NHK「朝イチ」というお茶の間情報番組でも取り上げられた旬の話題です。
以下は私の備忘録。
・生成AIとは、学習能力のある人工知能
・従来のAIとの違いは、創造性領域への深化
・具体的違いは、精度の向上、学習量の多さ、スピードアップ、使いやすさ、扱えるコンテンツ(テキスト、数値、プログラムコード、音声、映像)の多さ
・生成AIの基礎用語(ファウンデーションモデル、マシンラーニング、ニューラルネットワーク、ディープラーニング、MLOPs、大規模言語モデル、ファインチューニング、構造化データ、非構造化データ、マルチモーダル、API、プロンプトエンジニアリング、GPU)
・生成AIができること(文章作成、文章要約・校閲、翻訳、プログラムコード生成、データ分析、画像・動画作成、音声生成)
・生成AIの限界と問題点(2021年9月以後の情報を更新していない、説明性や信頼性に欠ける、長い対話ができない、個別の経験の蓄積ができない)
・生成AIが業務別にできること
《マーケティング》⇒コピーライティング、広告クリエイティブ生成、顧客フィードバックの解析
《製造・物流》⇒ユーザーマニュアルの生成、工場の生産計画、製品デザインの自動化
《IT・ソフトウェア》⇒プログラムコード生成、ドキュメント生成
《金融》⇒投資アドバイザー、市場の洞察
《小売》⇒パーソナライズ提案、ウェブサイト設計
《営業》⇒商談サポート、提案資料生成、提案力強化
《法務・人事》⇒契約書ドラフト作成・レヴュー、法務Q&Aのセルフサービス化、採用・アサイン支援、キャリアパス提案
・注意すべき点として、生成AIは平気で誤情報を提示(ハルシネーション)してくる
・生成AIの社会的問題として、偽情報拡散による社会的混乱(ディープフェイク)
・生成AIによる軍事・公安利用⇒特に、民衆よりも国家権力が上位にくる共産国家(中国、ロシア、北朝鮮など)には、民意による自主規制が働かず(少なくとも外部にはわからない)、非人道的兵器開発、国家権力の世論誘導や政治工作などのディープフェイク利用の懸念がある
便利さの一方で、潜在的危険性も増大している点は留意すべき。特に、生成AIは悪意を持った利用者にとっては、まさに《打ち出の小槌》となりうる危険な玩具です。