あらすじ
「思い込み」「脳疲労とストレス」「体」「食事」「人間関係とコミュニケーション」「お金と働き方」のすべてを軽量化するための【全技法】公開!
ベストセラー『超ミニマル主義』著者が、実は一番読者に伝えたかった「ミニマル・ライフ」の部分にフォーカスした待望の第2弾!!
その【全技法】は〈7つのSTEPと61のMethod〉に体系化されていて、それらすべては「3つの原則」に集約される。
①「自由時間」最大化のために、仕事と家事を超効率化する
②「パフォーマンス」最大化のために、体・脳・心の負担を最小化する
③「幸福度」最大化のために、お金・仕事・人間関係の不安をなくす
この3原則は、あなたの毎日に劇的な変化をもたらし、本当に大切なことに一点集中できるようになると著者は語る。
レコード会社時代はヒットメーカーとして、ミリオンヒットを10回記録するなどトレンドの最先端を疾走した著者は、仕事の絶頂期だった39歳の時に退社して、ニュージーランドに移住。
森に囲まれた湖の畔にある自宅での、消費と環境負荷を最小限に抑える自給自足ライフは、もうすぐ14年になる。
著者は、「減らす」「手放す」「軽くする」「削ぎ落とす」といった引き算をしていった。一言で言うなら、暮らしと仕事――つまり生き方――をミニマルにしていった。
モノ、情報、人間関係、ストレス、そして肉体と自然環境への負荷、全てが「マキシマル=過剰」の現代において、この問題を解決する方法はたった一つ。
「ミニマル=足るを知る」技術を習得することである。
無限にお金を稼ぎ、無限にモノを買い続けるのはもちろんのこと、無限に情報を入手し、無限に人脈を広げ続けるなんて不可能なのだから。
逆に、「これさえあればいい」という安心感は心を満たし、人生に平穏をもたらしてくれる。この「足るを知る」境地を手にするためには、自分の「身の丈」を把握しないといけない。
では、その「身の丈」の基準はどこに置けばいいのか――「正解はなく人それぞれ」である。そして本書こそが、あなただけの基準を見つけるための技術書である。
本書で説く「ミニマル術」とは、本来のあなたを取り戻すための「自分彫刻」だと考えるとわかりやすい。不要なモノ・コトを徹底的に削り取った後に残るのが「あなた自身という彫刻作品」だ。
その究極に身軽な状態で生きることができて初めて、真に豊な人生を手にすることができる。
不安定な経済に振り回されず、不確かな世間の価値観ではなく、自分の意思に従って生きる――それが目指すべき「ミニマル・ライフ」である。
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Posted by ブクログ
【人生100年の生き方バイブル】
四角さんは、一般企業で働いたのち、
40歳で、念願のニュージーランド移住を実現させ、自給自足ベースの暮らしをされている。
その生き方の哲学がミニマルコストライフ。
生活に必要な費用を割り出し、
生活費を稼ぐために費やす時間や労力を最小限にする。
なぜなら、実体験から、
「誰もが依存し、盲信している資本主義のシステムとは恐るしいほど脆弱で、人生を預けるに値しない」
「誰もが依存し、彼壊に加担している自然環塊も悲しいく らいに脆弱だが、人生を預けて守るに値する」
ことを確信したから。
この本では、
この生き方の実践法も具体的に載っています。
筋トレ方法まで具体的に写真と合わせて。
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前提。
非効率な時間をえるために、効率化するという考え方は、
自分が実現したい生き方があって初めて成り立つ。
収入を得ることが手段として成立し、
本気の遊びを主軸として生きる。
これを、「ライフワーク」と呼ばれていました。
そしてそれが、
「定年•年金なし生涯現役ワークスタイル」となる可能性も。
ずっと働いても苦痛にならず、
「老いても喜んで続けたいと思える仕事」であること。
それが何かは、生きる中で変わるとも思う。
あるいは、ある時点で決断するのかもしれない。
いずれにせよ、
ライフラークのコンセプトは、
希望だと思いました。
というのも、人生100年と言われると、
そんなに生きられるのか、
高齢者になった後、することなんてあるのか、
と思ってしまうときがあります。
そもそも、金銭的報酬のみに働く行為は、人間の本能に反する生命活動であり、持続不可能である旨が論じられていました。
逆に、人間のもつ冒険心に焦点を当てて、
自分が創造する主体になる創作活動、効率化の世界の外に在る。
宿題のない夏休み。アーティストモード。
本当にやりたいこと、暮らし方があるという前提で、
具体的な実現方法としてとても役に立つと思いました。
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ミニマルコストライフの理由。
成長主義は幸福をもたらさなかった。
四角さんは、まず、「渇望症」という言葉で、現代の日本社会の症状を表しています。
「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」
とは、この本でも引用されている、ホセ・ムヒカさんの言葉ですが、
貧しさ、豊かさの因子が、欲の量であることに、
私たちは目を背けてきたのだろうと思いました。
永遠の成長を糧とする資本主義経済は、いかに欲をそそらせるかということを私たちに迫り、
それによってたぶん私たちは豊かになりえないことが明らかで、
四角さんは、私たちが常に何かを欲するようになってしまっていることに対して、
私たち個々人のせいではない、そういう社会にいるから。
でも社会のせいでもない、
知らないということ、どうやってシステムと決別するかを誰も教えてくれないことが原因だ、とします。
なので、
この本は、その方法を全力で伝える、ボリュームある一冊となっていました。
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ミニマルコストライフの意義。
削ぎ落とすことで際立たせる。本質をより大事に生きる。
だからだた単にできるだけ少なくする、とは違うことが強調されています。
パリでも暮らしたことのある著者は、この暮らし方を」「パリジェンヌ的ミニマリズム」といい、
「ジャパン型マキシマリズム」と対比させています。
日本でも素晴らしい暮らしをされている方もいるかと思いますが、
圧倒的にモノにあふれていると私も実感します。
環境によって人は作られるので、本質的に不要なモノと決別して暮らしていくのは、なかなか難しいのが現状なのかと思います。
こんまりさんの本や、
中野善壽の本でもありましたが、
捨てる、手放すとき、
何を断ち切っているのか、
それをより広い観点で見ることを、
もっと訓練したいと思いました。
また、
身軽さ、身の丈を知った暮らしを維持することで、
本当に挑戦したいことに挑戦し続けられる、といいます。
アウトドア好きな四角さんは、
この身軽な暮らし方の利点を、
登山を用いて共有されていました。
登るのは一つの山だけじゃない、登って下って、、、
縦走、という感じかな。
身軽にフットワーク軽く進めるほうが、やりたいことをより実現しやすいですね。
年を重ねる中で、
考えるべきことがどんどん増える、
それは持っているお金のことであったり、
人間関係であったり、
責任であったり、
所有物であったり…
でもそれらが足かせになって、
真に実現したいものから
遠ざかっていないか。
言うのは簡単ですが、
そんなリマインダーが多々ありました。
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時間やお金との関係性。
身体、健康、そのための運動、呼吸、食事、睡眠、、、。
自分のペース配分。
小さな成果の積み重ねのみが
大きなブレイクスルーを引き起こす。
疲れは脳疲労が大半。
村上春樹さんの言葉ー精神も頭脳も肉体の一部。
食事という、日常にある自然。
最初の一口を100回噛む。
体内時計、ホルモン分泌、自律神経、深部体温。
人間関係こそメリハリ。
__99%の人は一「信念」や「情熱」ではなく一「責任を負わなくていいみんなの意見」「根拠のない常識や一般論」「データや数字」で、人生の重要な決断を下してしまう。
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ライフワークとお金。
お金にもきれいなお金と汚いお金があると書かれています。
創作活動でマネタイズを考えない。つまり、お金に縛られない生き方。
一方で、愛、信用、感謝の交換、受け渡しを容易にするツールとしてのお金。
有限とされる資源に対し、愛、信用、感謝は再生可能エネルギーで、
私たちの生きる活力になっているなーと共感しました。
なので、
ライフワークでより多くの人に自分の価値を届けるために貨幣経済を利用できる。
ライフワークへの移行。
ライフワーク移行には期限を必ず決める。1~3年。
収入ゼロからライフワークをしていると、
ライフワークに費やす時間を少しずつ増やしていき、生活費を稼ぐ時間と逆転したときが切り替えのタイミング。
生活レベルは上げないこと。
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一度きりの人生の楽しみ方のバイブルです。