あらすじ
医療現場はいま大混乱だ。OECDの調べで医師数が不足していることは明らかなのに、政府が放置したため、救急患者のたらい回し、お産難民、医療ミス……次々に問題が顕在化したのだ。医師の問題、制度の問題、そして患者の問題を考えることにより、患者ができる防衛策、病院選びを考察する。
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Posted by ブクログ
「医療大崩壊」4
著者 藤田紘一郎
出版 講談社
p49より引用
“治療を受けても、その代金を払わない日本人や、
医者がちょっとしたミスをしてもすぐ訴訟を起こすような
日本人が増えてくると、日本の医療制度は、
米国のようなものに変更せざるを得なくなると思うのです。”
寄生虫学者である著者による、
日本の医療の問題点とその解決について考えさせる一冊。
医療の現状から医師との良い関係についてまで、
同著者の他の著作とは違った硬い文章で書かれています。
上記の引用は、
日本の医療のありがたさについての項の一文。
最近ではさらに米国の様になりそうな勢いですが、
今の医療を支えるためにも、
せめて受けた治療に代金を払うように気を付けたいものです。
全体的に真面目な文章で書かれていますが、
所々いつもの著作のノリが出てきてその時はホッとします。
同著者のいつもの楽しい文章を期待して購入すると、
少し堅苦しいかも知れません。
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