【感想・ネタバレ】没落令嬢のためのレディ入門のレビュー

あらすじ

英米Amazonレビュー5400超え!話題のベストセラー小説がついに日本上陸〈こんな方にオススメ!〉○『高慢と偏見』や『ダウントン・アビー』が好き○19世紀英国レディの毎日が知りたい○最高にハッピーなラブストーリーが読みたい!

その日、キティは婚約破棄を言い渡され失意の底にいた。両親亡き今、裕福な名士との結婚だけが、借金を返済し幼い妹達を守る唯一の手段だったのだ。かくなるうえはと覚悟を決めた彼女は、新たな相手を見つけるため町を出て、一路ロンドンへ─母の旧友に手ほどきを受け可憐なレディに変身し、見事、社交界の注目の的となる。だが名門伯爵家の若き当主ラドクリフだけは容赦ない目でキティの思惑を見抜き……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ロンドンの上流社会に斬り込んでいくキティの様がとにかく痛快だった。一方で家族をひたすらに愛しているが故の苦悩だったり、自分自身の犠牲だったりの心情も繊細に描かれていた。
最悪の形で出会った伯爵、味方になる人、去っていく人々…どの登場人物との会話も鮮やかに繰り広げられていた。テンポの良いやり取りをずっと見ていたい気持ちになった。愛すべき登場人物が沢山出てくるので、一人ひとりがこれからどうなっていくのかも、とても気になる。

ロンドンの上流社会は見たことも無いけれど、物語の世界に引き込まれて、ページを読み進める手が止まらず、あっという間に読み終わった。読書の楽しさを改めて感じた1冊だった!

1
2024年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。読んでいるうちに深夜になってしまって中断したものの気になってなかなか寝付けなかった。
翻訳物は文章のリズムや言葉選びの感覚が翻訳者の方と合わないと読みづらいのだけど、するすると水のように入ってきて自分に合っていたし、なにより作品の雰囲気が軽快で、特に緊迫したシーンからそれぞれ解放されたあとのキティとラドクリフのやり取りには本当にドキドキした。

キティとジェインの年齢差、ラドクリフとアメリアの年齢差が同じで、キティとラドクリフは性別も立場も背負うものはそれぞれに異なれど、兄弟・姉妹の一番上というのは下から見れば親よりも近い親代わりのようで、19世紀のイングランドではより顕著だっただろうなと思う。

それぞれ登場人物がとても表情豊かで面白い。が、中でも5人姉妹の父は一番子どもだったのでは?
駆け落ちして5人も子どもがいるのに元の世界を忘れられずに借金をこさえ、酒の過ちで娘の婚約者家族に妻の素性をもらし、あげく自分はさっさと旅立ってしまうって…20年近くあったどこかで親になるタイミングなかったの?言い出すとお話が始まらないけども。

キティとラドクリフのその後、アーチーが大人になれるのか、ドロシーとミスター・フレッチャーの結婚生活は、そしてセシーとロード・モンタギューの恋の行方(モンタギュー家と見ると違う悲恋が浮かんでしまう)などなど、しばらく余韻にひたれる素敵な作品だった。

0
2025年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったー!
止まらなくなって食事も後回し、生活に支障をきたした。

表紙やタイトルの可愛らしさから、主人公のキャラやストーリーもお茶目な感じを想像したら…「現実、食べてくのはそんな甘くないんだよ!」と、すぐに平手打ちを喰らった気分に。

ロマンス小説だから、ラドクリフと結ばれるだろうと予想しながら、え、でもこの取り返しつかない険悪さからどうそうなるの…??ってなった。

キティが弱味を握ったラドクリフを「心配することなく率直に話せるただひとりの相手」としたのが見事で、口論を通して違いを認め合って信頼するまでの自然な流れと説得力、リアルさがすごい。

あーラドクリフ格好いい。伝わる。
見なくても分かるやつ。

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ジェーン・オースティン作品のような世界観に浸れる現代作品

強気な2人の会話を垣間見るの、ものすごく楽しい
とにかくヒロインが強かでかっこいいの...

最後の最後でそれぞれの名前表記が変わるのもロマンティックでいいよね〜〜〜最高でした

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2025年03月27日

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ネタバレ

めちゃくちゃ面白かった!
上流階級を鮮やかに切り開いていくキティがかっこよかったし、徐々に惹かれていくキティとジェイムズにときめかずにはいられなかった。

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2025年03月15日

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ネタバレ

主人公のキティが不憫で、でもそんな不憫に感じるのは失礼だと思えるぐらい聡明で逞しくてかっこいいヒロインでした。
姉妹のために、自分の幸せよりも姉妹を守るために動くキティをずっと見守っていたからこそ、最後のラドクリフとの婚約に至るまでの掛け合いには感動しました。よかった……。

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2024年10月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろかった〜〜〜!!
19世紀の社交界がどんな感じだったのか、
細かいところまで想像できるような内容だった!

どんどん自分から掴みに行こうとするキティ、
生き抜く力がすごい。

ずっともどかしい気持ちでいたけど、
最後はハッピーエンドでよかった◎

2人のその後とか、
セシリーの恋がどうなったのかとか知りたいので
いつか続編を出してほしいという気持ち、、

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。高慢と偏見大好き、ジェイン・オースティンは最高!と考える人間だったので、これも楽しめた。

キティのどこまでも計算高い合理性と感情を抑制する理性に感服する。財産目当てだけど、内情が切実。まあ、贅沢したいから、ではないだけ良いけど、そんな事情はみんな抱えてるとすげなくされてたらどうするんだろう。ラドクリフ伯爵良いやつだな。
アーチーのうぶさは心配になるけど、こんなもんか?こんなもんか。みんなこれは真実の愛だと思いたいもんな。
ジェイン・オースティンは人間描写が巧みだけど、これもなかなか。

ハッピーエンドに至るまで楽しませてもらった。

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2024年05月08日

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ネタバレ

没落し、借金を返し妹たちの生活を守るため、キティはロンドンの上流社会に金持ちの結婚相手を探しにいく。波乱万丈というほどではないが、あの手この手の駆け引き、ターゲットの兄、伯爵との丁々発止のやりとり口論など読みどころ満載。お約束のハッピーエンドも含め面白かった。

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2024年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

帯に「高慢と偏見が好きな方に!」と載せられていて 宣伝に他の本を使っても良いものなのかと思いながらもまんまと手に取ってしまった。
開始10ページで間違いなくジェインオースティンの系譜であると分かった。女性は何も持たされておらず就ける職業も限られていて 一発逆転の手段は結婚のみ。高慢と偏見と違うのは ヒロインが家族のために結婚を選ぶところだろうか。またキャラクターがかなり深く作られているように感じた。頭でっかちな知識屋に見えていた妹(これも例の本の三女を彷彿とさせる)が 実は姉が自分のことを馬鹿だと思っていることを察していたり。対するヒロインも知識を披露するばかりの妹に呆れる振りをして その実羨んでいたり。貴族の男性と結ばれてハッピーエンドになるのはどちらも一緒だが ロマンス成分は恐らく没落令嬢の方が多い。ジェインオースティンの方は なんというかそのままその時代に書かれているので あんまり夢がないというか(そこもいいんだけど)……困った家族に対する恥や それに対する周囲の態度などそういうものの生々しさによって 後味こそいいものの読んでいてヘトヘトになるので。
イギリス社交界の煌びやかな描写はすごく楽しいものだったし そこで生まれるドロドロに近いドラマもあまり胃が痛くならないように描かれていて良かった。私は基本的に主人公の友人を好きになるタイプなので 今回も例に盛れずヒンズリーのことを好きになった。ああいう男にはもっと幸せになって欲しいんだ……

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2024年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

恋愛ものは普段読まないけど、これはレビューが高めなのと、ロンドンの上流階級の社交界が読めるとレビュアーさんがオススメされていたので、信じて読んだらちゃんと面白かったし、いつのまにか打算的でたくましいキティと夢みがちで文系乙女のセシルを応援してた。セシーには是非幸せになってほしい。案外貴族でも家柄とか気にしない所はあるんじゃないか。伏線としてセシーには学があるし。まあ社交界の厳しさはあるだろうけど。噂怖い。
どの国でも上流階級は政略結婚なんだな。でもそこに愛があってもいいじゃない。
ハラハラドキドキな社交界を乗り切るキティがかっこ良くて、ハピエンになれ!なるんだ!と気合いを入れながら読んだ。ピストルを構える女性なんて当時にすればジャジャ馬もジャジャ馬なんだろうけど、ジャジャ馬と貴族社会といえば昔読んだ「あしながおじさん」を思い出す。出生に負けないジュディを包み込んでくれるジャービスおじさんに憧れた昔の自分の感情にも再び出会うことができて、懐かしい読書になった。
産業革命とか、時代が目まぐるしく変わろうとしている世界で、人々の意識も変わっていく。そんな時代だからこそ、セシーは幸せになって(まだ言う

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2024年04月06日

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