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匿名
怒涛の展開。けどまだプロローグ
夏目は春虎を護った。春虎は夏目を護れなかった。
この二人にとってお互いが自分の命より大切な相手というのが、序盤から痛いほど伝わってきて、もう泣きながら読んだ。
でも登場人物たちは泣いてる俺を置いて、自分の足で立ち上がって運命に立ち向かっていく。
今まで悩んでたあいつが。
盲目的に主に仕えてたと思ったあいつが。
自分の無力を嘆いていたあいつが。
あいつが、あいつが、あいつが!
もう、ほんとどいつもこいつもかっこ良過ぎだ!
この巻は群像劇としての要素が強く、サブキャラたちが縦横無尽に活躍します。
けど、やっぱり東京レイヴンズは春虎と夏目の話なんだと、そう実感させてくれる最高のラストでした。
しかし、これは作品の第一部に過ぎません。
9巻は禁忌の扉を開けただけ。つまりまだプロローグ。
世界観は大きく流動し、物語は次の段階、夜光の章へと向かいます。
東京レイヴンズの物語は、まだまだこれからなのかもしれません。