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最近読んだ本の中で一番よかった。営業の戦略を考える上でさまざまな企画を考える業務があるため、明日から試してみようと感じた。
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たたき台を出す人は、なにもないゼロのところに議論を生み出す「ゼロイチの人」です。その1が話し合いを重ねるうちに100にもなっていきます。その最初のきっかけをつくった人とは、一番尊いものです。
209ページ
たたき台は、他者の意見を入れることで最初には思いもよらなかったアイデアに発展させていけるからこそおもしろく、価値がある
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仕事がデキる人のたたき台のキホン
著:田中 志
たたき台には2つある。1つは、最終的なゴールに役立つ「叩きやすいたたき台」。もう1ちうは、出したはいいけれど叩かれもせず、振り向かれもせず、あっという間に葬り去られる「叩きづらいたたき台」。
この2つの違いは、周囲を巻き込み、活発な議論を生み出すことのできる道具になり得るかどうかである。では、どうした周囲を巻き込む道具になれるのか。本書では「たたき台」の真の効果と使い方について以下の5章により説明している。
①仕事をラクにする「とりあえずのたたき台」
②たたき台を作るための5つのS
③アイデアをどんどん集めるたたき台の作り方
④たたき台で最強チームをつくる
⑤たたき台は世界を変える、仕事を変える
私自身「たたき台」の本来の素晴らしさを理解して活用できていないことがよくわかった。仕事を振り返ってみれば、「たたき台」を作ることが多い。というか、仕事=たたき台から始まっていると言ってもおかしくない。そして仕事以外でもプライベートでもたたき台を使っていることがわかった。
たたき台の真の活用や偉大さはやはり、相手に叩いてもらう相手と鍛え合うことにある。それが私自身出来ていなかった。たたき台は自身で仕事のはじめに作成し、自身の頭の中や自身の範疇の中で叩き、鍛え、相手の意見の異論を少しでも排除すべく、自分軸で言えば、よりスピーディーにスムーズに行うためを目的として作成していた。
それはそれで大切なことでもあり、本書で書いてあるような、色んな意見や誰のためにや目的等も理解した上で行っているものの、叩く・鍛える段階での戻りや時間のロスから逃げており、本来の活用から目を逸らしていたのかもしれない。
本書のたたき台は仕事の原則論がたくさんつまっている。
会話形式のライトなやりとりの中に本質が組み込まれており、実務に近い段階でアカデミックな理論も落とし込まれながら、紹介されている。
たたき台の入り口を感じている人だけではなく、中級者や上級者にとっても多くの学びが必ず見つかる一冊である。
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ビジネスの場でよくでてくる「たたき台」について、効果や作成方法などについてわかりやすかった。
たたき台を作ることで意見を引き出せること、他人のアタマを借りること、プロトタイプとしてどんどんよくできること、仕事でも活かしていきたい。
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普段仕事で使っているたたき台(叩かれ台)の作成のポイントをまとめた本。たたき台にポイントある事自体が新鮮だった。
基本は5S(スピード、シンプル、刺激、質問力、隙を作る)でたたき台を作ること。これは新人だけでなく、課長以上の熟練者でも継続して行うべきとある。
あと、著者は全文章に接続詞をつけてみることをおすすめしている。接続詞をつけることにより常に構造を意識を向けることが出来、構造化の判断が出来るようになると。
とてもためになる内容が多く、今後のたたき台作成に取り入れていこうと思う。
最後に著書が言いたかった2つの内容をまとめておく。
1.本書で書かれるようなたたき台を初手から作ろうとするな、ゴミのようなたたき台を作ることから始める勇気をもて(完璧をめざすな)
2.前回依頼されたときよりも、良いたたき台を作れるようにしよう。(日々進歩していくことが肝要)
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たたき台について、誤解してることが多くあることに気づけた。
具体例を用いながら丁寧に解説されているので、すぐに仕事に生かすことができると思った。
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いいたたき台とは「相手のアタマを借りるためのたたき台」。
たたき台は「不完全な完成版」ではない。
他者のアタマをどのように借りたいのか、その意思を組み込んだもの。
よいたたき台とは
①みんなの議論が活発になる
②みんなからアイデアを引き出せる
③みんなの意見や考えが明確になる
④アイデアが発展する
⑤完成品の段階でのやり直しを減らせる
たたき台基本の5S
①スピード→「とりあえず」でいい、まずは手を動かす
②シンプル→とにかくわかりやすく
③刺激→みんなから反応を引き出す
④質問力→企画の意図や問題点を理解するために的確な質問をする
⑤隙→ガチガチに固めない、敢えて突っ込ませる
「構造化」するには、全部の文章の頭を接続詞から始めるようにすること。
自分の意見、熱量が入っていないたたき台は使えない。事実は必ず自分の意見とセットにする!
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叩き台を作る上での重要な点として
5S(シンプル・スピード・刺激・質問力・すきを作る)や事実・推測・解決策に分けて記載するなど参考になる点が多かった。
特にスピード・シンプルは実践したくても重い腰を上げられない時が多かった。
その背景を考えた時、心理的安全性に辿り着くと考える。どうやって上下を強く意識せずに風通しよく意見が回るか。そこが解決しないと難しい気がした…
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<本のタイトル>
仕事がデキる人のたたき台のキホン
<本の紹介>
「たたき台」は周囲を巻き込み、活発な議論を生み出すことにこそ価値があります。
みんなでとことん議論ができる最強チームは、「たたき台」にヒミツがあるのです。
本書では「5つのS」をヒントに、誰もができる「たたき台」の作り方と使い方を紹介します。
若手のみなさんはもちろん、チームの導き方を見直したい中堅・ベテランのみなさんにもおススメです。
<何が書いてあったか(誰でも書ける)>
・たたき台=他人のアタマを借りるための道具、アタマをどのように借りたいのかの意思を組み込んだもの
自分1人で汗をかくのではなく、みんなで汗をかけばいい
・たたき台を作ることで、自分が議論の中心に加わり続けることができる
・叩かれるのはたたき台であり、たたき台を作った人ではない。混同しないように注意する。
たたき台を作る人は「ゼロからイチを生み出す」とても尊い存在であることを肝に銘じる。
・コミュ障こそたたき台を作れ。
たたき台を作る過程で、自分の頭の中の言語化が進み、結晶化される。
100の言葉を用意しなくても、1枚のたたき台と2,3の言葉で伝えることで、
コミュニケーションに関する精神的な負担はぐっと小さくなる。
・たたき台の基本の5S
スピード:とりあえず手を動かして何か作る
シンプル:とにかくわかりやすく作る
刺激:周囲のみんなから反応を引き出す(叩かれないと意味が無い)
質問力:企画の意図や問題点を理解するために的確な質問をする
隙:ガチガチに固めない、あえて相手に突っ込ませる
・たたき台は一生作る。若手だから作るではない。どんな仕事でもたたき台からスタートする。
<そこから何を学んだか(自分自身のオリジナルの意見)>
・たたき台=他人のアタマを借りるための道具、アタマをどのように借りたいのかの意思を組み込んだもの
自分1人で汗をかくのではなく、みんなで汗をかけばいい
・コミュ障こそたたき台を作れ。
たたき台を作る過程で、自分の頭の中の言語化が進み、結晶化される。
100の言葉を用意しなくても、1枚のたたき台と2,3の言葉で伝えることで、
コミュニケーションに関する精神的な負担はぐっと小さくなる。
・たたき台は一生作る。若手だから作るではない。どんな仕事でもたたき台からスタートする。
<それをどう活かすか(アウトプットによる実践経験の蓄積)>
たたき台はとにかく叩かれるために作る。そして一生作る。
たたき台を活用することでコミュ障を克服して成果を出す。
Posted by ブクログ
これまで、アイデアの出し方、企画書の作り方、プレゼンの仕方といった内容の著書は見たことありますが、「たたき台」というものにフォーカスしたものは初めてのような気がします。
たたき台は、文字通り、叩かれるものであり、資料作成の前段階にあたるものです。著者は、たたき台を仕事を進めるための最強のコミュニケーションツールとして捉えており、その作り方だけにとどまらず、仕事の進め方に言及しています。
特に、たたき台で世の中を変える「たたき台革命」を起こす、「間違ってはいけない」と失敗を恐れる世の中を壊す、
間違いを許す精神と間違いを恐れない精神を養う、と著者の意気込みを十分感じられます。
どうしても軽く見られがちなたたき台の必要性を見いだし、仕事の進め方、AIにはできない考え方など、面白い視点の一冊だと感じました。
▼たたき台=スタート地点を「ここです」と示すための道標
▼よいたたき台の効果
・みんなの議論が活発になる
・みんなからアイデアを引き出せる
・みんなの意見や考えが明確になる
・アイデアが発展する
・完成品の段階でのやり直しを減らせる(手戻りを死証言にできる)
▼たたき台基本の5S
①スピード:「とりあえず」でいい、まずは手を動かす
②シンプル:とにかくわかりやすく
③刺激:みんなから反応を引き出す
④質問力:企画の意図や問題点を理解するために的確な質問をする
⑤隙:ガチガチに固めない、敢えて突っ込ませる
▼アイデアを集めやすくなる3つのポイント
①フレーム(構造):全体の流れを示す
②事実:事実を明確にする
③意見:自分の意見を必ず入れる
▼否定的な意見ほど相手の本音を引き出せる
▼「自分のアタマ」を整理する4ステップ
①アウトライナー(箇条書きツール)を立ち上げる
②目的と制約条件を冒頭に書く
③思いつくままに心の声を書く
④構造化する
▼構造化の技法ー全文章に接続詞をつけてみる
頻繁に使う接続詞によって思考の偏りがわかる
▼アイデアをもらうためのチェックポイント
①5Sを使っているか
②自分の意見・熱量が入っているか
③コアとなる問いが入っているか
④事実、推測、意見が適切に分けられているか
⑤抽象と具体のバランスは適切か
⑥受け手にとってわかりやすい構成になっているか
⑦中身が「空っぽ」になっていないか
▼たたき台で議論が広がらない原因
①メンバーの上下関係が強い
②悪目立ちをしたくない文化が優位
③仕事・組織への無関心
④ファシリテーターの不在
⑤責任を取りたくない
⑥ネガティブ病
<目次>
はじめに
第1章 仕事をラクにする「とりあえずのたたき台」
「一見」筋の通ったアイデアが陥るワナ
ノーアイデアでもアイデアが集まりやすい「たたき台」
たたき台はあらゆる仕事のスタート地点になる
たたき台でコミュニケーションを活発にする
たたき台へのありがちな誤解
誤解① アイデアがよかったら、たたき台は必要ない!?
誤解② 完成品並みに作らなければ、たたき台としての意味がない!?
誤解③ 完成品と異なる形式のたたき台を作るのって、二度手間では?
誤解④ たたき台を作るのは面倒
誤解⑤ たたき台は新人が作るもの
「よいたたき台」から仕事を始めるメリット
世のなかは「たたき台」でできている
コミュ障の人こそ、たたき台は武器になる
たたき台で間違いを認め合う社会をつくる
第2章 たたき台を作るための5つのS
どんなたたき台にも通用する基本の5S
第一のS「スピード」 まずは手を動かす!
スピード① その日から動き始める
スピード② フォーマットはマネる
第二のS「シンプル」 とにかくわかりやすく!
シンプル 情報を入れすぎない
第三のS「刺激」 みんなから反応を引き出す
刺激① 何のための刺激?
刺激② どんな刺激を与えるか
第四のS「質問力」 的確に問いかける
質問力① たたき台を作る前の確認事項
質問力② たたき台を作るときの質問
質問力③ たたき台を作った後
第五のS「隙をつくる」 固めすぎず突っ込ませる
隙をつくる① 空欄を可視化する
隙をつくる② 「……」に語ってもらう
隙をつくる③ 心理戦に勝つ
第3章 アイデアをどんどん集めるたたき台の作り方
「人のアタマ」を借りる道具、それがたたき台
たたき台を作るのは「若手の仕事」ではない
どんなパワポ資料作成時でも使えるたたき台フォーマット
議論のためなら手書きでいい、ワードでいい
アイデアがないときこそたたき台の使いどころ
アイデアを集めやすくなる3つのポイント
①フレーム(構造) 全体の流れを示す
②事実 事実を明確にする
③意見 自分の意見を必ず入れる
熱量のないたたき台では相手を動かせない
否定的な意見ほど相手の本音を引き出せる
「自分のアタマ」を整理する4ステップ
ステップ1 アウトライナー(箇条書きツール)を立ち上げる
ステップ2 目的と制約条件を冒頭に書く
ステップ3 思いつくままに心の声を書く
ステップ4 構造化する
構造化の技法――全文章に接続詞をつけてみる
意見が欲しい相手を指名してたたき台を作る
アイデアをもらうためのチェックポイント
チェックポイント① 5Sを使っているか
チェックポイント② 自分の意見・熱量が入っているか
チェックポイント③ コアとなる問いが入っているか
チェックポイント④ 事実、推測、意見が適切に分けられているか
チェックポイント⑤ 抽象と具体のバランスは適切か
チェックポイント⑥ 受け手にとってわかりやすい構成になっているか
チェックポイント⑦ 中身が「空っぽ」になっていないか
第4章 たたき台で最強チームをつくる
仲良しチームでなくても議論ができれば最強
たたき台で議論が広がらない原因
原因1 メンバーの上下関係が強い
原因2 悪目立ちをしたくない文化が優位
原因3 仕事・組織への無関心
原因4 ファシリテーターの不在
原因5 責任を取りたくない
原因6 ネガティブ病
たたき台を生かすファシリテートの技法
たたき台で議論を起こす仕掛け
ただ叩くのではなく「叩き上げる」ためのルール
たたき台を作った人に敬意を払う
第5章 たたき台は世界を変える、仕事を変える
「走りながら考える」が世界の標準になっていく
AIに「真のたたき台」は作れない
たたき台の使い方は三手一組で
上級者はホワイトボードで「即興たたき台」を作る
「明日の自分」へのたたき台を用意する
おわりに
Posted by ブクログ
たたき台を完全に作らない、手書きでも良い、人の頭を借りるためのもの、というのが腑に落ちた。事実+接続詞で、自分の意見を入れるようにするのも良いと思った。
Posted by ブクログ
ほかの会社がどういう叩き台を作ってるかは知らないけれど、うちは「ポンチ絵作って」とか「マンガ作って」と言われる。
これが弊社の叩き台である。
さて、入社13年目だが万年下っ端の俺氏は、まずパワポに文章を書き始める。
構成に困るときには、ノートに何を書くか頭の整理をしてからパワポに取り掛かる。
ここ5年以上をパワポ作成に費やしてきた俺氏の構成は、
一枚目:タイトル・趣旨
二枚目:経緯・課題
三枚目:プロコン表・今後の対策
である。
これをグループにメールしたのち、部内ミーティングに図る。
そんな流れ。
その流れ自体は本書からも外れていないはず。
とはいえ、弊社の業務においてアイデアは必要なく、必要とされるのは上司の合意である。
ゆえに、みんなで参加して叩き台を叩いていい資料にしようということは起きないのだ。
以上。