あらすじ
「あなたはなぜ、この取材を始めたのです?」
明海和(あけみ・かず)はストリートチルドレンの取材を続けるうち、謎の集団・プレデターに襲撃される――。
都市再開発計画の名のもとに首都が七つのゾーンに区切られ、格差社会化が進む2032年の日本。
web情報誌“スツール”の記者・明海和は、独自に子ども狩と人身売買の取材を続けていたところ、カササギと名乗る人物に突き当たる。和が待ち合わせ場所に行くと、そこに現れたのはまだ十代の男性だった。彼は、これ以上取材を続けると「殺されますよ」と警告する。
なぜ、子どもたちの取材をすることが危険なのか? なぜ、国際的なモデル都市でストリートチルドレンが生まれるのか? 和は、自身の父親も“闇の子どもたち”の取材をしていたことを明かすが……。
ジュブナイル小説の名手による新たな代表作誕生!!
格差社会の闇に切り込む、ディストピア長編。
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Posted by ブクログ
近未来の日本での作り上げられた格差社会。
闇の子ども。重くて恐ろしいテーマなのに、肥川のチャチャ入れがなんともイライラさせる。そんな進行具合でした。
続編とかあるのかな?ここで終わる⁉︎という所で終わってしまった。
Posted by ブクログ
近未来ディストピア小説。
じわじわと囲い込まれ、無抵抗にならされていく感じ、現代社会の空気感と似ていてぞわぞわする。
勝てる気がしないのだが、どう落とすのだろうか。
Posted by ブクログ
2030年代ってもうすぐそこの未来、階級社会がエスカレートし、子供たちが見捨てられていく。そしてその背後に国家プロジェクトのプレデター、ラダンの壺があった。二流紙の記者和が浮浪児たちを追う中でカササギと名乗る少年が接触し、明らかになってくる過去。編集長のふざけた会話が多すぎ話がなかなか進まないのには閉口した。
ただ、これ続くの?っていう終わり方。なんか中途半端。
Posted by ブクログ
都市再開発計画という名目で階級別に7つにゾーンという区域が存在する近未来の日本で、闇の子ども達の人身売買がされていている。そのオークション(別名、ラダンの壺)に、行き着くまでのお話。
正直な感想としては、中途半端。続きはあるのか?
ジャーナリストの父と母を事故に見せかけ殺された和。
その姉でカカサギ(りゅうごくん)の母親は、プレデターを潰そうとしていた。
編集長の肥川さんは、警察トップのリッツこと原野さんの元旦那。
二人とは近しい松阪医師(実はプレデターに深く関わっている)と、、、
登場人物がそこそこ多くて、話も壮大なので、これ終わるんか?と途中から心配になったけど、微妙な所で終了してしまった。
ほとんど、場所が動くわけでもなく、登場人物それぞれの過去の話をする場面ばっかりで、少々飽きてしまった。
2032年という時代設定もね、さすがにむりがあるかと。
現代社会への警告というか、そういう感じ?