【感想・ネタバレ】パヴェーゼ文学集成 6 詩文集 詩と神話のレビュー

あらすじ

パヴェーゼ文学の源泉,詩人としての労働の初穂である自選詩集『働き疲れて』.レジスタンス運動から遠く,存在の奇怪な深奥に立てこもって紡ぎだした神話論『異神との対話』.20世紀最高の文学的達成が,今はじめて,日本の読者の前に全貌を現わす.21世紀の文学はすでにここから始まっていたことを,私たちは確認するだろう.

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Posted by ブクログ

2009年刊、『パヴェーゼ文学集成』の6、詩集と詩論を収める。
チェーザレ・パヴェーゼ(1908-50)。詩集『働き疲れて』は22歳から32歳にかけて書いた詩、72篇からなる。
「南の海」「風景Ⅰ」「大山羊神」「デオーラの思い」「時は流れて」「アトランティック・オイル」……乾いた文章。抒情的で、かつ叙事的。一篇一篇が物語のようにも読める。この詩作以降に書かれるパヴェーゼの小説の原型がそちこちにある。
詩集名、働き疲れて、Lavorare stanca、音の響きが堪らない。

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2025年12月16日

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