【感想・ネタバレ】狂獣騎士は救国の聖女を溺愛で蕩かせたいのレビュー

あらすじ

俺だけのものに、
なってくれますか?

殺戮しか知らない男×純潔の姫騎士、
戦場で芽生えた愛は、平和の世で乱れ咲く。

帝国の皇女ジークリンデは、三百年以上続く戦争の最前線へ旗振り役として遣わされた。そこで出会った、戦うだけの獣のような兵士にバルドメロという名前を与え、彼に人間らしい感情を抱かせるような交流を深めていく。やがて平和の世が訪れたが、実の父である皇帝は彼女に辺境守の任務を与え遠ざける。そこでの暮らしの中、『救国の聖女』ではない自分の在り方に不安を覚えるジークリンデを、バルドメロの情愛が甘く包んでいくのだが……。

【目次】
プロローグ すべてはあなたから始まった
第一章 旅立ち
第二章 新生活
第三章 忠犬の恋路は前途多難
第四章 月夜の下で、あなたに誓う
第五章 蜜月に、可愛い珍客
第六章 狂獣の手綱
第七章 帰還と和解
エピローグ 雪夜とグリューワイン
あとがき

【関連ワード】
ライトノベル 恋愛 ファンタジー ソーニャ文庫

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命の尊さを学ぶ前に、命を奪うことを学んだヒーロー。殺戮兵器としての生き方しか知らずに育ったそんな彼を変えた帝国の皇女。
自身の境遇を嘆くことなく未来を語り、兵士や民の心に寄り添う百合のように凛としたヒロインは彼等同様、読み手にも眩しすぎるほどの存在だった。

ソーニャらしく凄惨且つ純粋。歪んだ愛の結末は温かく、とてもとても美しかった。

0
2023年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自ら戦場で旗を振り、三百年戦争と呼ばれた戦いに終止符を打った、まさに救国の聖女と呼ばれるに相応しい圧倒的光属性のヒロインと、そんな彼女を護ることで生きる意味を見出すヒーロー。
たがそんな彼女を目障りに思う義母である皇妃により、辺鄙な北の地へ、数人の騎士(もちろんヒーローも)と共に左遷されてしまう。
しかしその生活は城での生活よりも穏やかなもので、領民との信頼関係も築きながらまったりスローライフ…とはソーニャでいくはずもなく。
どんな事件が起こるのかとハラハラしました。
ヒロインがいないと、もはや人として生きていけない、殺戮することしか考えられない獣に成り下がってしまうヒーローが痛々しくもあり、そこまで彼女を愛しているのだと思うと、まさに歪んだ愛は美しいのだと思った。
とても面白かったです。

0
2023年08月05日

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