あらすじ
数多くの人たちに会いに行き、話を聞く「共感力」 数値化・定量化して思考を深める「深掘り力」 両方の高次元でのハーモニーを目指そう! 東証プライム市場に上場している「ドリームインキュベータ(DI)」は、「ビジネスプロデュース」という事業を行なっている。大企業の次の柱となる、数百億、数千億円規模の新規事業を生み出すというものだ。これを行なう「ビジネスプロデューサー」を延べ数百人も育成してきた中で、DI社長の三宅孝之氏が気づいたことがある。それは、ビジネスパーソンは「深掘りタイプ」と「共感タイプ」のいずれかに分けられるということだ。深掘りタイプは、ある物事をトコトンまで深く掘り下げて調べたり、分析したり、考えたりすることが得意なタイプ。何事も自分が納得いくまで粘り強くやり切ることもできる。しかし、人付き合いや他人と話すことは苦手だ。共感タイプは、人の気持ちを察して、仲よくするのが得意なタイプ。相手から色々な話を聞き出し、その要点をさっとまとめてアウトプットすることができるが、思考が浅く、何事においても拙速になりがちだ。では、得意なスキルを伸ばすべきなのか? 苦手なスキルを鍛えるべきなのか? 答えは、「大きな仕事ができる人材に成長するためには、なかなか成長を感じられなくても、まずは苦手な能力を鍛える」だ。そのための方法と、部下の苦手なスキルを鍛える方法を解説する。 《本書の内容》●第1章 今、日本で求められているのは3000億円規模の事業を生み出す人材 ●第2章 1枚1000万円の「マップ」を作る ●第3章 「共感力」と「深掘り力」の高次元でのハーモニーを目指す ●第4章 部下の「共感力」と「深掘り力」を高める ●第5章 「共感力」と「深掘り力」はここで発揮される
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Posted by ブクログ
ドリームインキュベーター三宅氏によるビジネスプロデュースの本
読めば読むほど自分は深掘りタイプだと痛感笑
メモ
・顧客ニーズより大きな社会ニーズを満たそうという事業
・たとえば介護予防事業。行政から資金を作りファンド生成、事業者に協力を募り機会創出、介護費削減分を成功報酬に。新しいエコシステム形成
・どうすれば社会課題を解決できるかという視座の高さ、自社や業界の利益を超えたビジネスの目的を持つことがビジネスチャンスとなる
・ビジネスプロデュースのステップ
構想する、戦略を立てる、連携する、ルールを作る、実行する
・1枚1000万円のマップを作る。全部の話を聞いて構造化して表現する
・いいマップの3条件
全体像がわかる、関係性がわかる、新しい発見がある
・様々な資料や人たちから情報を集め、一見バラバラに見える情報を一枚に整理することにマップを作る価値がある。
・主張したいことではなく、ビジネスモデル構想の実現のための協力を得る説得材料ということでもない。なぜかを表現するきっかけ可視化
・軸作成時は違いに注目する。そこから気づき、インサイトが得られるかが重要
・専門家のところに行き、また会うためには宿題を自主的に設定する。誰かの意見を確認します、勉強してまた相談しますなど。
Posted by ブクログ
ドリームインキュベータの三宅氏の書籍。講演を聞いたことがある。3000億の新規事業を創造するビジネスプロデュース力を上げる。日本市場は飽和しているが、一方で社会課題先進国として課題は多くある。確か講演でも、必要なら法規制を変えるところにも働きかける、というところを強調されていて、印象的だった。通信業界もビジネスと法規制、標準化、そして研究開発といった要素が複雑に絡み合い、各国力や地政学、政治などの背景も踏まえての現在の世界的な市場の閉塞感という結果がある。6G時代はAIがその閉塞感打破の突破口になるのではと期待が持たれているが、そうした自身の置かれた環境で、次世代通信事業はどうあるべきかを考えさせられた。共感力と深掘り力はうまく切り替えながら両立させる必要がある。ただ、特に深掘り力は使い続けないと衰える。