あらすじ
混迷続く現代社会に必要な”立ち位置力”とは? 政治も経済も転換期の今、生き抜く為には人を動かす“したたか”なメッセージ戦略が必要だ。リーダーに必要なチカラは何か。それは人の意識を囲い込み、共感を促し、行動を誘う、という「人を動かす」ためのメッセージ発信、さらにはコミュニケーション戦略にある。人を動かす名人―小泉純一郎、孫正義そして織田信長という破壊者たちを通して、不確かな現代社会を生き抜くためのリーダーのチカラを探る。
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Posted by ブクログ
コミュニケーションのプロ田中氏と侘び数寄道家元山田氏による書籍。他ではあまり聞かない本質的な側面からの切り口が興味深い
リーダー、コミュニケーションの名著といえそう。
メモ
・強い立ち位置をつくる基本プロセス
空気を読む
空気をつくる
空気を形にする
・リーダーとはメッセージで人を動かす存在。
・コミュニケーションで意識すべきこと
目的意識を明確にもつこと
相手を明確に認識すること
どのようなメッセージが伝われば相手が動くかを把握すること
メッセージが的確に伝わる最適なタイミングをらかること
最も効果的な方法で伝えること
・相手について意識すること
利害が共有できるか、できないか、
利害関係が全くないのか
・相手の文脈を理解する。
・自分の周囲の状況がどのようなメッセージを相手に伝えてしまうかを意識する感覚はリーダーに必要不可欠
・クライシスコミュニケーションの要諦も空気を読むこと
・空気を作り、共通認識の土俵を設定し、その上で主張する。結果として共感が醸成される。例えばオバマはまずアメリカを語って認識を伝えてから自分を語るみたいな。
・課題は作り出すもの。ただし受け皿が人々の中に潜在的に存在していること。
・空気を形にするとは自分の立ち位置をつくるということ。
・立ち位置をつくるための5つの基本要素
視点を与える
文脈を与える
利害に訴える
共感に訴える
意味づける
・人間は視点の呪縛にかかった動物。この視点をどれだけ持っているかが
見えないものを見る目力を決める
自分を肯定的に意味づける視点を相手が持っていなければ
いい立ち位置はつくれない。相手に視点を与えることが重要に。