あらすじ
「偽聖女を処刑せよ！」──幼いころから聖女として国に尽くしてきたエステルは、突如として現れた異界の聖女アカネに一目ぼれした婚約相手の王太子サミュエルから処刑を言い渡される。偽聖女のレッテルを貼られたエステルの我慢はついに限界──今まで隠していた力を解放させ、国を飛び出した。晴れて自由の身になったエステルはご機嫌で海を越え大国ブレヴァルへとやってくるのだが、50年近く聖女が誕生していない国の結界は消えかかり、魔物や瘴気の影響で不作続き。国民の生活は困窮していた。せっかく自由になれたのに、自ら聖女だと名乗り出てまた我慢を強いられるのは嫌だ。それでもエステルは彼らを放っておくことができなくて……？
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よくある話
自分の国では道具のように雑に扱われていたが、他国へと逃げたら凄く優遇される話です。
道具のように扱われてる時のヒロイン凄く可哀想…。処刑される時にブチギレて、何で我慢してたんだろう。ってヒロイン考えてた時は、私も何で我慢してたの？って逆に聞きたくなっちゃいました(笑)
我慢を止めて自由になったら、優しい国の人達に出会えて幸せになるんですけどヒロインを虐めてた国潰れれば良いのに…。って思いました。続編でヒーローとヒロインがラブラブだけど、ヒロインが居た元国は潰れる話が読みたいです!!だって、アホな元婚約者の方が無能なのにヒロインが無能って言われっぱなしってムカつきますもん!!
でも、自由を手に入れたからこそ自分の居場所を見つけて幸せも手に入れたヒロインのホッコリする話でした。
読後感すっきり！
偽聖女の汚名を着せられ処刑されそうになった主人公の活躍と幸せへの道程が、読んでいて気持ちいい。それにしても、二つの国とそれぞれの国の王族の在りようがあまりにも違い過ぎて、主人公の故郷の国の民が気の毒にもなる。召喚された聖女の処遇もどうなったのか気になる。あまり細かいことを気にしなければ、読み追わったとき、すっきりして気持ちよく楽しめるお話。
匿名
聖女を、というより自国の国民を人間と思わない王族が支配する国は、親も自分に役に立たない子供をいらないものとして扱う。この物語のヒロインエステルは、そんな極貧の中で生まれ、聖女の力を発現した後は道具として扱われて。でもそんな日常から脱して、生きる場所を見つけ、きっとこれから、今までの分も含めて幸せになれると思います。彼女の故国の王族たちは衰退する国の中から指を咥えて見るのでしょうね。そして、そんな王族を、国民が不要だと判断したら、これまでの報いを受けることになるでしょう。結界の限界が来るまで、国が持つとは思えませんね。
あっさり
試し読み部分が面白かったので購入したのですが、思った以上にあっさりしたお話でしたね。
異世界から来た聖女？のアカネの視点が全く無くて、なんだかもの足りませんでした。
後半、オズワルド宰相が良い味出してくれているので、若かりし頃の武勇伝なども読んでみたかったかな。
シリーズ作品レビュー
