【感想・ネタバレ】もろこし銀侠伝のレビュー

あらすじ

南宋時代の中国、臨安。食べ物や飲み物に至るまで刺客への警戒を怠らなかった李小遊が、猛毒にあたって死んだ。唯一毒味をしなかった薬のせいに違いないと、薬屋を営む蒲半仙は囚われの身となってしまう。ひとり残された娘の蒲公英が悲嘆にくれていると、かねて店に出入りしていた雲游という男が「心配するな。無実を証明すればいいのだ」と力づける。かくして九歳の少女と不思議な力を持つ老人の真犯人捜しが始まった――第三回ミステリーズ!新人賞受賞作「殺三狼」など、四編を収録。虚実ないまぜの中華世界で義に生き悪を挫く好漢“銀牌侠”を軽やかな筆致で描くミステリ連作集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

4+ 

かなり面白い。パッと見は小難しそうな雰囲気だが、思いのほか軽妙な筆致で、文の連ね方も良く練られており、親切なルビも相まってかなりリーダビリティが高く好印象。特に四話目の中編「悪銭滅身」は筋立てが見事で、クライマックスのアクション描写も良いし、ある意味ミスディレクションとなっているタイトルも素晴らしい。
二話目は古典的トリックを用いたエピソードだが、作中の世界観と絶妙にマッチしているのが目から鱗。なるほど書いてみたくなる。






【以下完全にネタバレ】
一話目の「殺三狼」は、それがどんな技なのかが謎の真相とリンクしているのだが、この世界はビックリ人間大集合みたいなものなので、片手で2個も3個も鉄核を弾いたとしてもなんら不思議ではないと読み手が感じても無理はない。そうなると、鉄核を口に含む必然性が感じられず、この真相ではどうにも拍子抜けで腑に落ちない。筋立て、語り口が良いだけに少し残念である。

0
2013年03月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

武侠小説だと思っていたら、武侠仕立てのミステリーだった。
なかなか面白い。
が、悪は必ず滅びるってトコに多少引っかかりも感じる。

0
2012年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第1話 殺三狼(しゃさんろう)のみ読んだ。ちゃんと面白かった。でも、やっぱり中国物は登場人物が難しくて読みすすめず、完読せずに返却した。

0
2018年04月02日

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