【感想・ネタバレ】捩れ屋敷の利鈍 The Riddle in Torsional Nestのレビュー

あらすじ

メビウスの帯構造の密室に現れた死体、そして消える秘宝――。エンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣が眠る“メビウスの帯”構造の巨大なオブジェ様の捩れ屋敷。密室状態の建物内部で死体が発見され、宝剣も消えた。そして発見される第2の死体。屋敷に招待されていた保呂草潤平と西之園萌絵が、事件の真相に至る。S&MシリーズとVシリーズがリンクする密室ミステリィ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

この本を購入したときにあらすじを読んでから読むのを心待ちにしていました…!
だって、あの萌絵ちゃんが出てくるなんて、S&Mシリーズファンとしては嬉しすぎる演出でしょう…!
それに私の大好きな国枝先生まで登場してくれて、もう読み進める手が止まりませんでした。
相変わらず保呂草さんは胡散臭かったけど、萌絵と保呂草さんの絡みがありなんだか感慨深い。
最後は謎がぱっと明かされる、というわけではないけれどどこかすっきりとした終わり方でした。

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2024年08月10日

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ネタバレ

まさかの萌絵ちゃんとの出逢い。
ラストはつい、「なんだよ!」と言ってしまった。
比較的、シリーズの中ではマイルドである。人が死んでるけど。

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2023年11月24日

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ネタバレ

Vシリーズは4人の主役の掛け合いが魅力で、トリックはそこそこだと思ってたけど、これは本格っぽいトリックで面白く、一気読みしてしまった。犀川先生と萌絵とこの4人の関係性もほのめかされ、そういう意味でも、次が気になる感じで面白い。

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2024年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

萌絵ちゃん、、、!!!
ファン贔屓の星4です。
メビウスの輪を再現した捩れ屋敷の中で保管されているエンジェルマヌーヴァ。
保呂草、萌絵ちゃん、國枝先生が登場。保呂草と萌絵ちゃんの初絡みもいいし、國枝先生と萌絵ちゃんがなんだかんだ仲良くなってるところも微笑ましい。

これも独特な書き方だけど面白かった
保呂草ァ! またやりやがったな!!
ちなみに死体が2個ありエンジェルマヌーヴァも盗まれたんだがまぁそこはそんなにという感じだった。

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2024年09月21日

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ネタバレ

保呂草さんって無意識に犀川先生的な温厚で波のないクールな感じをイメージしてしまって、ギャップが埋められずいまだにイメージが掴めない。

前回も「うるさい黙れ!」と声を荒げていたし、今回も萌絵の部屋に押しかけて「◯秒で君を殺すこともできる」といってたり、毎回驚かされる

萌絵の部屋に行ったのって何かの策略だったのかも謎。あんなに感情的になる人なのかな?

えーと、今作は殺人の方がかなりおまけで、結局本当のところは犯人もわからない。

それに一つ納得できないのは保呂草が、なんで盗めないものをセメントで隠す必要があるの?
数年後にこっそり持ち出そうとでも思ったのか?

それにしてもアレを保護せずにセメント塗りたくろうとしてたの?
美術品を大事に思う彼なのに?

いろいろ疑問は残るけど、やっぱり緊張のやりとりは楽しいし、保呂草は泥棒モードの方が楽しい。

萌絵のテンポもやっぱり落ち着くし、楽しく読めた。
萌絵自体の人間を好きかというとそうでもないけど、物語を動かすキャラとしてはやっぱりVしりーずの面々より好きだなと再確認。
国枝先生もしかり。


ここまで書いてふと思ったけど、今回の保呂草さんって誰だ?秋野って最初の殺人犯の名前だけど、最後に紅子さんのところに行ってるしなぁ。
でも、今回の殺人犯がはっきりさせられてないのとかももしかして伏線??

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2022年11月19日

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ネタバレ

紅子よりも、まだ萌絵の方が自然かもしれないと思えるくらいにはキャラの理解がたった。保呂草的にはどっちも似たようなものなんだろうけど、比較の問題なのと、他人をどのように使うのかと言う点でマシかなと。まぁお金の問題かもしれない。

エンジェル・マヌーヴァが太い筒にぶら下げられているという形は物理的な意味でのスケールのでかさを物語るけど、物事を俯瞰して見るということのイメージとしてはなるほどと思った。

あと最後で明かされない謎があり、少し消化不良。

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2021年12月13日

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ネタバレ

うわー!
前作で「何だかあの2人が懐かしい」なんて感想に書いてたらまさかの再会出来ちゃったよ!
ちょっとびっくりしちゃったよ!

という訳でVシリーズもとっくに折り返しに入っている訳ですが、今回の話は本編というよりはスピンオフ感が満載の一冊でしたね。
現場に出くわしたのは保呂草さんと西之園萌絵!
さかこの2人が出会う話を読むことが出来るとは!
私が常々思っていたことをこの2人がお互いに対して思ってくれたことに私は大満足ですよ、ねぇ!似てるよやっぱ!
そして紫子と練無がいないとこんなにも現場が静かになるのか……と思われた作品にもなりました、あの2人どんだけ喋るのよ。

それにしても久々に見た西之園萌絵、相変わらず事件が起きるとフルスロットルになったりちゃんと定時連絡を欠かさなかったりで変わってなくて安心しました。
あの頃よりいくらか未来の話……になるのでしょうか、国枝先生も少し柔らかくなった?って感じがしたし。
しかし萌絵、やっぱり肝心のところで詰めが甘い……今回は保呂草さんの勝ちでしたね。
紙一重な感じはあったけれど。

個人的にはもう少しメインストーリーの結末をハッキリしてくれるともっと嬉しかったのだけれど……まぁ保呂草さん途中で帰っちゃったわけだし、そこは仕方ないのかな、と。
それにしても紅子さん何を伝えたのでしょう。
やっぱり元々お嬢様だったわけだし、瀬在丸家と西之園家何らかの繋がりがあったのかなぁ。

そして今更すぎる今更なんだけど、このタイトル「利鈍」と「Riddle」がかかってるんだね……鈍いなぁ私……

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2024年02月03日

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ネタバレ

第8弾
S&M登場。と言っても、保呂草と犀川先生が出会うときっと色んなことが動く、かも知れないので、絡むのは萌絵だけ。やっぱり嫌いだ、この感じ。どうして紅子と違うのだろう。Vには紫子がいるから気にならないからなのか、資質の問題か・・・
エンジェル・マヌーヴァを巡り、保呂草は捩れ屋敷に向かう、その先で出会うのが萌絵と国枝先生。萌絵は当主と知り合いで、彼女の為に用意された謎を解くべく行動しようとして矢先、当主とその協力者が死体で発見される。
そしてエンジェル・マヌーヴァも消失する・・・
この事件の目的は殺人よりもエンジェル・マヌーヴァで、萌絵と保呂草の対決というより思い込みは保呂草の勝ち。でもきっと、すべてを見通していた犀川先生。
この先の絡みは。再読したい。

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2022年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 S&Mシリーズの西之園萌絵とVシリーズの保呂草潤平の共演。舞台はメビウスの帯をそのまま象った通称「捩れ屋敷」。
 理系ミステリで知られる森博嗣らしい舞台設定とファンの心を擽る夢の競演とでも言うべき演出が憎い。

 犀川と紅子が同時に登場するとなると、所謂ノックスの十戒とやらに抵触すると思うのだが、どうするのだろう。読む前にはそう言う疑問を抱いたが、直ぐに氷解した。しかし今度は逆に探偵役が不在でミステリとして成り立つのか、別の疑問が立ち起こった。

 この小説のテーマはなんと言っても「捩れ」であろう。舞台装置たるメビウスの帯様の「捩れ屋敷」は言うまでも無く、二つの別々のシリーズの登場人物の邂逅と言う趣向そのものが一種の「捩れ」として機能している。作中のトリックも「内」と「外」の「捩れ」を表現している辺り妙趣である。

 だが未だ何かあるという、殆ど確信に近い予感が今自分にはある。最も大いなる「捩れ」は明かされずに終わったのではないか?それこそが最後の紅子と保呂草の秘されたやり取りの内容なのではないかと思う。

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2020年09月28日

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