あらすじ
審査員特別賞受賞作家、鮮烈デビュー!
女子の二の腕をなめてしまった中学生の西井大豪は、変態扱いを受けて単身地方の学校へと転校させられる。奇妙な担任やクラスメイトたちに囲まれながらも転校生活を慎重に送ろうとしているのだが、いきなり隣の席の女生徒・喪庭ここめに指を吸われてしまう。とても変わった子ではあるものの、カワイイここめを大豪は好きになっていってしまう。
そして村中の人々からは、なぜだか「垢嘗」という妖怪あつかいをうける大豪だが、ここめに「字」を教える(高校性なのに?)ことになる。そんなここめは大豪の血を吸ったせいなのか、みるみるうちに字を覚えていくのだが……。
第5回小学館ライトノベル大賞、審査員特別賞受賞作!!
ゲスト審査員であるKeyの麻枝准が、「ここまでキャラクターとギャグが書ける作家はなかなか居ない!」とほめあげる、期待の新人が贈る渾身のデビュー作!!!
※※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
審査員特別賞と知って納得。女子の二の腕を舐めて反省しない反省文を書いた主人公が強制的に転校させられた学校で、指をちゅうちゅうする可愛い女の子と仲良くなる話。こう書くとちょっと変な人たちのラブコメかと思うがとんでもない、ひぐらしとまでは行かないが、前半と後半で日常パートと真実パートがきっちり分かれる立派な妖怪ものでした。親しみのある、どこかジュヴナイルでもやっていけそうな語り口が馴染みやすく、ヒロインというより子供に懐かれた感じのここめが可愛い。白身魚さんのイラストとも相まって、一つの村の世界を書ききっている。埋もれた良作に出会えた気分。
Posted by ブクログ
妖怪の学校での日常生活系の話かと思って読んだら全然違った。
最初はギャグで終盤は結構シリアス。なかなかよかった。
ここめかわいい。指チュパされたい
Posted by ブクログ
たいへん面白うございました。
日本の伝承物語をラノベ風にまとめた、と言えばいいのかな。しかも学園ものに。
さておき。妖怪と人間の関わりを描いたラノベは数あれど、古来からの共存問題のスタイルなのが独特な面白さを創りだしている。
文章についても、語りすぎないところが丁度いい塩梅でうまいと思う。読み手にイメージさせるような書き方がいい。そのせいか1冊のページ数の割には物語の密度があった。
この話の続編も当然読みたいけれど、もっとほかの物語も読んでみたいと思わせる作家さんでした。
Posted by ブクログ
第5回小学館ライトノベル大賞審査員特別賞受賞作。イラストが白身魚さん。買うには理由充分ですね。
あとがきないのに早速面食らいます。
ボケと突っ込みが読んでて心地いい前半戦。20Pぐらい読んだところで友人にメールするほど引きこまれた前半の雰囲気のまま/苦労性の先生含めた学園ラブコメで最後まで突っ切ってたら星5つ。
一気にシリアス後半戦。シリアスすぎてちょっと引いた感はある。どこかで選択肢間違っちゃったような苦さがどうも…。
ゲームのシナリオの数多あるルートのひとつって感じかな。
そもそもあれだけの排他行動に走った人達を、なんの落とし前も無しに「許した」らしい。神さまかお前は。
Posted by ブクログ
ものたりない
主人公やヒロインのキャラクタ描写も前半後半かみ合っていないし
お話の展開も単純でよいけれど浅いのはよろしくない
技術的にも題材としても不十分
妖怪系ラブコメ+シリアス
妖怪系の存在が認められている世界。出だしはコメディ色が強い。主人公は変態である。状況が理解されてくるにつれ事態は深刻化してくる。
序盤で登場する人物が多く若干読みづらいか。それ以外は特に問題なく読めた。割とあっさり終わる。ラノベを好む層にはあっさり過ぎるかも。
Posted by ブクログ
閉鎖された村で鬼をめぐる話。
終わり方がなぜハッピーエンドになっているのかよくわからなかったが、恋愛ものとしては主人公の出番が少なかった。
伏線をいろいろとはっているので、二回読むとまた何か見えてくるのかもしれない。
Posted by ブクログ
「垢舐め」って言われて手を出さないわけがない…!すげぇかわいかった。びっくりした。ガガガの癖に!ガガガだったけど!最後は「自分たちだけ幸せ系」に持ってってくれてもよかったなぁと思う。まぁでも主人公が主人公だからシリアスにはなれないな…。かわ…
Posted by ブクログ
おにゃのこペロペロ.
そういう話です.
違います?
クラスメイトの二の腕をペロペロしたことが原因で
転校させられることになった西遣大豪.
奇妙な担任やクラスメイトに囲まれながらも転校生活を慎重に送ろうとするが
隣の席の女の子・ここめに指を舐められ血を吸われる.
村人からは「垢嘗」という妖怪扱いをされたりなんだり戸惑う大豪.
対するここめは大豪の血を吸った影響なのか徐々に変化していくのだが….
というわけで第5回小学館ライトノベル大賞 審査員特別賞受賞作ですよ.
それなりに面白かった.
でも大人たちが嫌いだなぁ….
ピンクチラシの裏にメモを取る自称カウンセラーとか特に.
Posted by ブクログ
実は垢舐めの子だった主人公の少年が、羅刹の守役になるお話。
意外と面白くはあったのだが、書き手が若いなあ、っていうのと、脈絡とか必然性がない展開が多くて、少し疲れた。
特に前半がね。やらなくても良い馬鹿をやってどんどん自分を追い込んでいくのが、ガキのやることとはいえ、見ていて辛かった。
その情けなさとのギャップで、最後の彼の覚悟が際立つというものではあろうが、その決意の上でやったようなことも、別にやらなくても話はすんだのでないかと思うと、読後に微妙なものが残ってしまった。
いや、生肝を食らうとかの話は、かなりインパクトのある描写を得られるシーンだとは思うのだけれど、前後の展開を考えると、なんとか避けたほうがむらに受け入れてもらうための手段としては良かったのでないかと思うのだ。
重いことなだけに、どうしてもそれをやらなければならない説得力を、もう少し突き詰めて欲しかったと思う。
そうできていなかったのが未熟さ若さだとは思うのだが、全てを振り捨てるかのように疾走する感覚は、これもまた若さ故のものであろうかと思うと、今書けるものを書くのは大切なのだろうと、思う。
Posted by ブクログ
麻枝さんが絶賛していたのと、イラストが白身魚ということで購入。恐るべし表紙効果。麻枝さんがそのギャグを押していたけれど、そんなにドッカン2来るところはなく、全体的にシリアス多めな感じでした。主人公が変態な設定は結構好きで、出だしも良かっただけに(クラスの雰囲気や壊れている先生など)その最初の設定をうまく使ってストーリー展開なされていたらハマっていたと思います。でもこれが処女作なんですよね。次の作品に期待。ちなみに一番好きだったキャラは先生でしたw。
Posted by ブクログ
白身魚先生の絵に惹かれてのジャケ買い&1冊読みきりってスタイルに
好感を持ったのとでした。
序盤、無駄に下品な表現・発言が続き、うんざりしかけていたのですが、
中盤以降のシリアスな展開になると一気に惹きこまれました。
序盤の下品な言動が必要だったのか疑問なので★-2しましたが、
一気に読ませる内容&読みやすさでしたね。
同じく中盤までイラっときた屍合さんが、最後まで読むと
この子は単にこういう子なのね、と可愛くなりました(笑)。
あと何と言ってもヒロイン・ここめが可愛いので、
物語に説得力がありました。
まぁ、昔話がモチーフなだけに、結構エグさ・厳しさも
あるので、昔話風味と割り切れないと厳しいかもですね。
Posted by ブクログ
なんかもやもやするけど、最後の方は良かったんじゃないかな。面白いとは言えない。ヒロインが別段可愛いとも思えない。でも多分つまらなくは無いよね。そういう評価。