あらすじ
この広い宇宙には、想像もできないような怪事件が待ちうけている。宇宙基地に連れてこられたミノルとハルコは、奇妙な“電波幽霊”の正体をつきとめるため、広大な宇宙空間へ旅立った。ものすごく攻撃的な鳥が支配していたテリラ星、動物だけを食べつくす恐ろしい植物に占領されたオロ星、かぶと虫のような怪虫に滅ぼされてしまった無人の星など、果てしない宇宙で彼らは大活躍! すばらしい空想の世界に読者をさそいこむ傑作宇宙冒険小説、表題作ほか「まぼろしの星」収録。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
【あらすじ】
宇宙基地に連れてこられたミノルとハルコは、奇妙な“電波幽霊”の正体をつきとめるため、基地隊員のキダ、特殊ロボットのプーボと広大な宇宙空間へ旅立った。ものすごく攻撃的な鳥が支配するテリラ星、あらゆるものを食べつくす恐ろしい植物に占領されたオロ星、かぶと虫のような怪虫に滅ぼされてしまった無人の星など、果てしない宇宙で彼らは大活躍!すばらしい空想の世界に読者を誘う、傑作ジュブナイルアドベンチャー。
【感想】
Posted by ブクログ
「宇宙の声」3
著者 星新一
出版 角川文庫
p41より引用
“学問的に面白い研究であり、それはついに成功した。
しかし、とんでもない植物ができてしまったのだ。”
ショートショートの代名詞とも言える著者による、
中編二作を収めた一冊。
幼なじみの二人が、
ある日公園で気を失ってしまって・・・。
上記の引用は、
表題作の中の一文。
単行本の出版は昭和44年ですが、
現在の遺伝子組み換え作物の出現を予言しているかのようです。
あまりに人間にとって便利なあり方を自然に求めすぎるのは、
この一文のような結果になりかねない、
とも言えるのではないでしょうか。
この著者に珍しい中編作品なので、
ショートショートだと思って購入すると、
長い作品が苦手な人は辛いかも知れません。
ーーーーー