あらすじ
イタリアの小村の教会から申告された『奇跡』の調査に赴いた美貌の天才科学者・平賀と、古文書・暗号解読のエキスパート、ロベルト。彼らがそこで遭遇したのは、教会に角笛が鳴り響き虹色の光に包まれる不可思議な『奇跡』。だが、教会の司祭は何かを隠すような不自然な態度で、2人は不審に思う。やがてこの教会で死体が発見されて──!? 『首切り道化師』の伝説が残るこの村に秘められた謎とは!? 天才神父コンビの事件簿、第3弾!
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Posted by ブクログ
期待を裏切らないミステリー!
神父コンビの活躍みたさに何度も読み返しています。
複雑な化学式や専門用語、さらにはキリスト教やその他文学的知識まで、著者の知識の広範さと深さには脱帽です。
今回も奇跡と思われる現象から司祭の失踪、アルビノの少年の死、不可解な過去の事件、道化師の伝説、とワクワクする仕掛けが盛りだくさん。
ソロモンの忠告になぞらえて洞窟内を進み、最後の罠まで乗り越える展開は手に汗握ります。
ジュリアの性悪さは腹が立ちますが、憎めないのは何故でしょうか。
今後のジュリアとの展開にも期待が高まりますね!
Posted by ブクログ
1巻より2巻、2巻より3巻のほうが面白い。
登場人物に慣れてきたからでしょうか?
完全な天才型で純真無垢な平賀と一般的な感性を持った古書大好きなロベルトというイメージだったけど、ロベルトも十分天才だった(笑)
頭の良いけど、違う感性を持つ2人がお互い尊重しあって奇跡と呼ばれる謎を解明していく話です。
3巻まで読んでようやく自分なりの納得したシリーズの説明ができるようになりました
Posted by ブクログ
今回の事件は、男女関係の複雑な事件であった。
権力があるからって好き勝手にやっていたら、バチが当たったので、被害者には同情出来ない。
加害者も殺人以外で何か出来たろうに。
それにしてもジュリア、タチが悪い...。
悪魔主義は非人道的だけど、何かしらの理由があるので、「悪」と断定できない。
Posted by ブクログ
バチカン奇跡調査官シリーズ3巻。イタリアの小村の協会でおきる、溢れる光と角笛の音、キリスト像の変化に、平賀とロベルトが挑む。首切り道化師伝説に隠された秘密とは。
なんとなく粗筋が金田一じみているが、中身はある意味インディージョーンズ。ロベルト派としては、平賀のみならずロベルトの冴えも見られて満足。ジュリアの早速の再登場も嬉しいような、早すぎるような。しかし、ジュリアは、黒幕のくせに、自分でいろいろ動いていたり、指紋残しちゃったり(残しても良かったというが、結局人に見つかって回収し損ねただけ。)、同じような方法でなんども逃走されて案外間が抜けてるなぁと。ちょっと小物感…
Posted by ブクログ
シリーズ3冊目、しっかりと続き物らしくなってきた感じです。しかし何この美形表紙シリーズw
奇跡調査が面白くてどういうことどういうこと?と思ってるうちにいつの間にか読み進めちゃう感じです。
自分ではまだまだ序盤を読んでるつもりがいつの間にかページ数が残り少なくなってる!という。
Posted by ブクログ
前二作よりも話や方向性がすっきりまとまった印象で、分かりやすくて自分好みでした。シリーズ自体もこの流れで、奇跡を解明しつつ、ガルドウネと対決する方向に進んでいくのかな?
奇跡や事件のトリックは相変わらずぶっとんでます。特に司祭の死の真相はなかなかだった……(笑)
Posted by ブクログ
プロローグ 首切り化師(ピエロ)
第一章 不可思議な暗号
第二章 御聖体の祝日と、奇跡の教会
第三章 アゾート 賢者の石にしたためられた鏡文字の童話
第四章 乳のように白く、血のように赤き死体
第五章 現れた過去の亡霊
第六章 つららの死と悪魔の森
第七章 悪魔の所在地
第八章 地下都市の秘密と囚われの人々
第九章 我、主とともに響かん
エピローグ 主よ全てのものを許し給え
Posted by ブクログ
インディ・ジョーンズばりの脱出劇。。。
頭だけでなく、体力・時の運も味方につけないと な職業だけれど
この調査官は何人いるのだろう。。。
表紙がやはりあの人か、という感じだが
もっと後に登場するかと思っていた。意外に近い再会。
そしてさほど平賀神父に執着なし。サラリとした対応でした。
今の所、奇跡では無かった という結末だけれど
よく解明できるなぁ、という凝ったカラクリ。
Posted by ブクログ
・世俗で起こった恋愛がらみの事件に、ガルドウネの行いが絡んでしまった感じ?
・日本と違って、キリスト教や神父という存在がいかに庶民の生活に浸透かつ畏敬されているのがわかる。
・ロベルトと平賀の信頼関係の強固さときたら本当にもう……。
Posted by ブクログ
カバーイラスト:THORES柴本
カバーデザイン:西村久美(角川書店装丁室)
バチ官シリーズ第3弾!
今回はイタリアの小村にある教会へ。死体は中盤に2体、しかもまったくグロくない!ので、前2巻と比べてさらっとした印象。「ハーメルンの笛吹」の童話に似た「首切り道化師」の民話と、日本でいう三種の神器の話に似た「ソロモンの忠告」の2つが今回のキーとなるネタ。
普通におもしろく読めるので、満足なのだけど、やっぱり1作目のボリュームと密度、ジュリア神父が登場した2作目のダークさに比べると物足りなく感じてしまう。
それにしてもカバーイラストと装丁いいなぁ~