あらすじ
主人公の澤島郁馬は、十代の時に神子として異世界に召喚されたことがある。その時は神子の役目をしっかり果たして一年後に元の世界へ戻ったのだが、なんと三十代になって再び同じ世界に召喚されてしまった! だが、かつての神子とは誰にも気づかれなかったうえ邪魔モノ扱いされた郁馬は、元の世界に戻されるまでの間、セルデア・サリダートという人物のもとに預けられることになる。その人物は、一度目の召喚時に郁馬を徹底的に嫌っていた人物だった――!? 思わぬ邂逅に動揺する郁馬。しかしセルデアはかつての態度とは違い友好的に接してくれる。郁馬はそんなセルデアの態度の変化に戸惑いつつ距離感を計りかねていたが、とある理由から暴走し正気を失ったセルデアとたまたま遭遇したことをきっかけに、少しずつ彼との距離が縮まっていき―― ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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ちょっと切ない
愛憎ってまさにこんなかなって思いました。
愛おしむのも憎むのもエネルギーがいるんですよね。
最後の病んでしまった神様が消えるシーンは切なかったです。
再召喚って設定が面白かったけど、受けの両親のこと考えると可哀想。
そういうところに教皇様のお言葉が突き刺さるよなと感じました。
エロ感は薄いけど心情描写が巧みで面白かったです。
匿名
良かったです
元神様の「そっか、そっかぁ」に泣きました
他にも公爵の神堕ちの緊迫感や、空気を読まない教皇の脱力マイペースなど、色々面白かったです
Posted by ブクログ
澤島郁馬は十代の頃に神子として異世界に召喚され役目を果たし、元の世界に戻り三十路で再び同じ世界へ召喚される。
けれどそこには別に十代の少年のユヅが居て、と以前の神子だと気づかれないとかかなしすぎて。
まぁ三十路でくたびれた男なのだから仕方ない、ならば元の世界へ戻る気もなくこの世界で生きていこうと決意するイクマの逞しさがいい。
一応一年後に元の世界へ帰る為にと預けられる場所として向かった先がかつて酷い言葉を浴びせられた化身の相手のセルデア。
嫌だ、関わりたくないと思っていたけれどセルデアと過ごすうちにセルデアの本質を知りイクマの気持ちが変化していくのが凄く良かったです。
セルデアには心から愛する人物がいるのに心が痛くなるのが少し悲しく。
セルデアが何故イクマに酷い言葉を浴びせていたのか、その真実に驚きました。
セルデアを神堕させようとする元神の企みにイクマがおち、イクマが死んだと思ってしまい神堕してしまい暴走するセルデア。
でも完全に神堕した訳ではない姿がセルデアの優しさを感じて切なくてたまらなかった。
生きていたイクマの命を懸けた反撃がかっこよかった。
イクマの正体を見抜けなかった2人の化身がイクマの正体を知った時の場面はスカッとしました。
イクマのセルデアを想う気持ちで浄化する場面は涙がじわりと。
セルデアを神堕から救い神子の浄化の力を無くしたイクマからのユヅへの言葉、お願いとユヅからの謝罪が円満に終えたのがホッとしました。
セルデアの想い人が実は自分だったという事に驚きながらも嬉しく晴れて両思いに喜ぶイクマは可愛かった。
でも「化身」の愛は重く執着が凄いのがタガが外れててイクマ可哀想だけど面白かった。
最後にセルデアの両親が来訪し両親へイクマががセルデアを語り、両親帰宅後にセルデアの孤独をイクマが埋めていくのを見守るセルデアの執事長のノバの涙、グッときました。
読み応えがあり楽しかったです。
では「2」へ行きます!