【感想・ネタバレ】人間はこんなものを食べてきた 小泉武夫の食文化ワンダーランドのレビュー

あらすじ

人類の誕生時から現代まで、人間は何を食べてきたのか? 火や道具による調理法の発達、微生物の利用に見る食の知恵、民族ごとの食文化の違いなどなど、目から鱗の落ちる話満載。小泉先生とたどるおもしろ食文化史!

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Posted by ブクログ

「人間はこんなものを食べてきた」5

著者 小泉武夫
出版 日経ビジネス人文庫

p99より引用
“チャンピオンと言うよりは、これはもう別格で、
その名をシュールストレミングという。”

発酵学者である著者による、
食に関するエッセイをまとめた一冊。
過去に他社から刊行された物を、
改題し文庫化したもの。
著者の専門である発酵食品についてから、
この先の大きな問題である食糧危機についてまで書かれています。

上記の引用は、
世界一臭い缶詰についての一文。
この著者の作品にはたびたび登場する、
おなじみの一品です。
しかし何度読んでもこの缶詰について読むたびに、
驚きと笑いがこみ上げてきます。
誰にでもおすすめ。

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2010年11月25日

Posted by ブクログ

小泉先生が大学で食文化論として講義していた内容を再構成した本
こんな講義受けてみたかった

人間は食べられそうなものなら何でも食べていた
沢山採れたら保存をするための器ができて、そこからアルコールや発酵食品ができるようになった
そして食べ方を気にするようになってマナーができて文明ができた

中国人よりなんでも食べる日本人の話では確かにそうだなと思った
日本は食材の選択肢が多い
慣れれば何でも食べられる訳ではなく、生まれ育った場所の気候風土によってはどうしても美味しく感じない食べ物もあるんだなと勉強になった

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2025年08月27日

Posted by ブクログ

「より美味しく。そして、より長く食べられるようにする」事にヒトは知恵を振り絞ってきた。

例えばかつお節。
三枚におろして燻して日に干して、さらにカビの吸水力を用いて最終的にあのカチカチになるそうな。

かつお節になったらもう、きゅうりにやっこにお好み焼きにと名脇役っぷりをみせつけ、かつ賞味期限なんてあってないようなもの。

その方法を確立するのにどんだけの時間と犠牲が生じた事か、そして最初にカビを使ったやつはどんだけ馬鹿にされたか(笑)…
そしてヒトはそれを知恵として現代に繋げてきたわけで、その事実にはもう素直に感動せざるをえない。
ご先祖様、ありがとう!

また、作者が数十年前に果実酒を作った話や(違法)、各国のすごい食べ物(缶詰爆発の危険があるため輸入禁止)を食べるくだりなんかもとても面白い。

しかし日本の自給率への危惧や、将来的な人口爆発への懸念からの食物貧窮には個人的には少し疑問。
その辺りの答えは今後、自分なりに探してみたい。

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2013年05月14日

Posted by ブクログ

食について、おもに文化の誕生的な側面と微生物学的な側面から書いている。特に、カビによる脱水効果や炭のアルカリ作用など、意外であった。

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2013年05月07日

Posted by ブクログ


農学博士の著者、発酵食品が大好物。
発酵博士と呼んでもいい。
「究極熟鮓」「アザラシの漬物」「エイのさしみ?ホンオ・フェ」
「臭缶詰の王様シュールストレミング」を紹介。
臭さの表現が面白い。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

輸入禁止の世界一臭い缶詰シュールストレンミングの話にすごく興味があった。面白かった。
世の中にはすごいものがあるんだなあ・・・。
人間の知恵って素晴らしいとしみじみ思った。そして、日本の食料自給率をあげるために自分にできることはなんだろうと悩んだ。
何かしたい。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

食べ物のコラム集を読んでいるようで、一気に読み進める。食の習慣やルーツ、歴史などがわかりやすく書かれている。

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2009年10月04日

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