あらすじ
2011年、中国政府は毎月のように金融引き締めを実施しているが、インフレが収まる気配はない。一方で、雇用者数の8割を占める中小企業が金利上昇により銀行から融資を受けられず、倒産ラッシュが勃発。金融引き締めの手綱を緩めれば食品価格が跳ね上がり、中国全土で暴動が勃発するため、中国政府はもはや手立てがない状態だ。リーマン・ショック後に約48兆円(4兆元)の財政出動をし、壊滅的な先進国の輸出を支えた中国は、その副作用でまさに自爆寸前。中国が内包する矛盾だらけの経済の実態を暴く。
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Posted by ブクログ
中国の経済成長の歪みについて書きます。日本経済で個人消費が弱いと言われながらGDPの60%は個人消費。それに対し中国は37%でしかもその比率は下がりつつある。大量の銀行融資を行うことで経済成長を維持してきたがその反動で設備余剰がひどい。消費も弱く設備も余剰、ということで本来ならデフレ傾向に向かうはずが過去供給したマネーサプライの過剰によりインフレが止まらない。今年6月以降各地でちょっとしたことで暴動が起きるようになっており、ネットの普及とあわせ党の高級幹部ですら批判の対象になるようになってきている。中期的に見ても急速な老化(一人っ子政策のため、若年層が少ない)に襲われるのは既定の事実であり、難しい経済運用を迫られている。