あらすじ
ボッシュが見つけた糸口から女子校生殺しの容疑者が浮上する。
バラードたちはDNAを採取するための罠を仕掛けたが、事態は思わぬ展開を見せる。
さらにボッシュは一家殺害犯の正体に迫り、潜伏先へと単身乗り込んでいく。
彼を狩りへと突き動かすものはあまりに激しく、正義を為すための道は、暗く険しい──。
衝撃的ラストに茫然!
ふたつの未解決事件を巡るボッシュ&バラードを描いたこの作品、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー・リスト・ハードカバー部門一位になるなど、いつものようにベストセラーになったが、ボッシュ作品のなかでも屈指の衝撃的な展開もあって、二〇二二年十一月の刊行直後から評判を呼び、「コナリーの最高傑作に加わる」(パブリッシャーズ・ウィークリー)の声も上がったほど。(訳者あとがきより)
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
ボッシュは1950生まれの設定。
本書の出版は2022年、物語は2021年の設定と考えると71歳というところか。
ボッシュシリーズは常に事件の解決なり解明はされるのだが、一方で必ずほろ苦い側面も用意されている。
その多くの苦さは、ボッシュの性格vs.世間、組織の理不尽さの摩擦から来るものだったが、今回はちょっと違う。
もう最終回なのだろうか?
自分なりのケリを付けて辞めた警察組織、そして私立探偵、ボランティアとしての未解決事件への関与。
初めてボッシュシリーズを読んでから随分経つが、そうだよな。いつまでも続くはずもない。
これが最後とは思わないが、次にどの物語で会えるのだろう?
そんなことを思いながらもう一度初めの方のシリーズを読み返してみたいものだ。
Posted by ブクログ
(上巻より)
それと、昔の事件でセシウムを扱った影響がまた出始め死を覚悟したボッシュが、
自分を一家殺人の犯人に殺されて逮捕に導こうとしていたのも衝撃的だった。
結局返り討ち(?)にして、死体を始末していたが。
巻末の解説によると、
コナリーはアメリカン探偵作家クラブの巨匠賞を受賞したらしい。
お菓子探偵ハンナの著者ジュアン・フルークとともに。
その組み合わせには驚いた。
ボッシュのシリーズはこれで最後なのだろうか。
刑事となった娘と活躍する日が来るかと思っていたのに。