【感想・ネタバレ】世界の果ては深愛 分冊版（３）のレビュー

中野まや花

「僕のすべてを 好きにしていいんだよ」

親の反対を押し切り、東京の美大に通う女子大生の冬花。
厳格な実家に弟を1人残し、家を飛び出したことに対して罪悪感を感じていた。
そんなある日、家賃が払えず、途方にくれる彼女の前に現れたのは、大きくなった弟の雨音でーー！？

弟だから同じ布団で寝るの…？ これは姉弟愛！？それともーー
愛が重たい弟から愛されまくり…！ ドキドキが止まらない禁断の同居ラブ！ 【第3話「懐かしい匂い」を収録】

[匿名 · ★★★☆☆]

3

父親の反対を押し切り東京の美大で油絵を専攻している真澄冬花は学費も生活費も自分で払っているため生活に余裕はなくバイトをかけもちしながら課題をこなす日々で同級生たちともそんなに交流していない日々を送っていた。
地元には4つ下の弟である雨音がいるのだが冷たい雰囲気の実家に結果的においていくことになってしまったことが冬花にとってずっと罪悪感を抱いていることだった。
その雨音が大学受験のために東京の予備校に通うということでもともと予定していたホテルをキャンセルして冬花のアパートに住むことになった。
すでに大家に家賃を払っていて滞納していた冬花は申し訳なさと情けなさでつい雨音にあたってしまう。
しかしお互いが大切であることには変わりはなく…。