あらすじ
文月夏子は夏が好き。本も好き。
フリーランスの校正者として働くかたわら小さな個人書店でも働くWワークな現代人。
東京の1Kアパートで夜更かししたり昼寝をしたりお月見をしたり…
そんな気ままな一人暮らしをする夏子さんの日々は平穏そのものなのである。
しかし大きな事件はなくても小さな事件はけっこう起きるもの。
日記にも残らないような今日が画面の向こうじゃなくて、隣で触れる生活が案外充実しているのかもしれません。
そんな夏子さんの暮らしを読めばマイペースに生きる手のひらサイズの日常の中で関わるすべてを愛おしく感じなんでもない明日が楽しみになる1冊です。
感情タグBEST3
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気取らないオシャレさが心地いい。
単なる日常、本当に平凡な、なんなら自分も同じような日常を送っていたりしたほど。
なのに、こうして他人の視点で振り返ってみると、なんだか、地味〜に素敵だなあ。
変化のない毎日に今は焦ってしまうけど、こうして丁寧になぞってみると、そんなに悪くない1日を過ごしていたかも。
何気ないことに幸せを見つける、感じる、ということを教えてくれる本な気がする。
それも押し付けがましくなく、ほんとに自然に。
こういうのも自己肯定と言えるのではないか。
こういう空気感の本を、私はずっと探していた気がする。
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2023年に読んだときの感想を引用します。
退屈こそ至高
主人公の夏子をはじめ、登場人物すべての距離感がピタッとハマる人、必ずいると思う。
個人主義っぽいけど愛があって、
こだわりがあるけど大ざっぱ、
私もこんな生活送りたいなと思うけど身近な感じ。
優しい描線と書き文字、
そしてモノクロなのに美味しそうな料理たち。
見てると真似して作りたくなって、
生活が循環する。
仕方なく行った成城石井のような高級スーパーでも
大葉は安くてびっくりする、
この世界の大葉の使われ方や
セレブの生活を想像する。
夏子みたいな人と友達になって
月一くらいで遊びた〜い。
東京は今年最高気温37℃、
外に出るのすら億劫なので、この本をお供に
冷えた麦茶でも飲み、夏休み気分を味わうという
最高の退屈時間を過ごしています。
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ほっこりほのぼの、ぼーっとしながらダラーとしながら読むのがとても良かった。
家族や姉妹のやりとりなどやりとりにほっこりしてとても平和な空間で良かった
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新しくできたお友達が突然貸してくれて、とても嬉しかった作品。なんてことのない日常で感じたことを大切にしたいと思えた。「こたつ」が特に好き。たしかにこたつは娯楽なのだ。だから早めに出すのをためらってしまうし、片付けるのを後回しにしてしまう。あっ、これ言い訳かも。
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日常のちょっとした場面が可愛らしいイラストと文章で描かれていた。何気なく過ごしてた日々も、思い返してみればクスッと笑ってしまうような幸せな時間なんだろうなって思えた。家族とのやり取りが愛おしかった。何度も読み返したくなる1冊でした。
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何気ない日常を過ごす様子が描かれている作品。日常ものが好きなので、大満足な内容でした!緩やかな時間が流れていて、穏やかな気持ちになれました。
想像力豊かで少し思い込みの激しいところがある夏子さん。そんな彼女が過ごす日常には大きな出来事があるわけではないが、小さいけれど楽しくて幸せな出来事が詰まっている。クスッと笑えて共感できるところもあり、魅力的すぎました。ささやかな幸せを見つけながら過ごす毎日もいいなぁと思いました。また、夏子さんの読書棚の中身を知ることができる話も登場します!読書好きには堪らなすぎました。
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『もしもし、こちらは夜です』があまりに良かったのでこちらも一年ぶりくらいに再読。夏子の気ままな生活が心をほぐしてくれて、やっぱり好きな一冊だなと思った。なんでもない日々こそ愛おしいものだ。
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似ているわけではないが、高野文子の「るきさん」を思い出した。
るきさんには、こんな大人になりたいな…憧れる気持ちが湧いた。
夏子さんには、夏子さんと友達になりたい!大好き!と思った。言葉選びがナイスな友達のゆきちゃんも好き。
夏子さんのお月見の仕方が特にすてきだった。月見うどんのネギは星だと思ってだけど…あの考えはなかったわ。
現在、遠出することができないけれど、自分も今の行動範囲内で「すてきな退屈」を見つけたくなった。
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何気ない日常の中にあるささやかな幸せを見つけるのが上手な夏子さん
お経と蝉の音、お香を炊いて夏休みに思いを馳せる夏子さん最高
この本の影響で寝る時は正装のパジャマにしようとパジャマを買ったり、金子みすずさんの詩集を探したりすごく影響されてます
星とたんぽぽは知らなかったけど、本当にすてきな詩を教えてもらった
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面白かった!一番お気に入りはMRI検査の話でした。クスッと笑わせてくれるようなお話がいっぱいです。また読み返したくて二回目読んでます。一気に読むより私はちびちび隙間時間に読むほうが好きですこの著者に関しては。
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良かった!何気ない日常なんだけど、ちょっとクスッと笑える。何気ない楽しい事ってすぐ忘れてついやらないといけないことにばかり気持ちがいっちゃうけど、客観的に見たらおもしろいのかも。私の生活も。
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令和のるきさん。という印象。タイトルからして、間違いない感じはしていたけど、期待を裏切らない本だった。
退屈、とあるけど夏子さんの日常は結構忙しい。何度も読み直したい本がまた増えて嬉しい。
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夏子さんの日常いいなあ。なんでもないようで、意外と楽しい。カラーのページも、モノクロのページもどちらも素敵。エピローグとあとがきも好き。夏子さんだから夏のお話が合うかと思いきや冬のお話もいい。ファミレスの話わかる気がする。本屋さんのおばあちゃんかわいい。ああ、夏子さんみたいに暮らせたらいいな。
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何気ない普通の日常が、切り取られる事によって物語になっている。私の日常も切り取ってみたらひとつのストーリーになるのだろうか。ひとりの日常を覗かせてもらえた気分になってとても良かった。youtubeとかでも日常の切り取りの動画はあるが、キラキラしすぎていたり、上手く見せようと練られていたり、造作されているように感じる世界観の強調に疲れを感じて観るのを控えていたが、この本は、本来のなんて事ない日常の切り取りを読めた感じがして満足度が高かった。
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読書と読書の箸休めにぴったり!の1冊です。
マンガになっているので、ゆるーく読めます。
お家でのんびるする時間、最高。
ほっとひと息つきたい時に◎
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1話1話テーマがあって、夏子の日常を覗くと楽しそうでいいねという朗らかな気持ちになった。
夏子が考えを巡らせて、え、あれはそういうことだったの?と自分でつっこむことが多かったかな。いい。
Posted by ブクログ
何でもない日常を描いた作品は好きです。
自分では気づかない視点を養うのにぴったりなんですよね。
読書好きの私としては主人公の本棚のストーリーに共感しました。
選書する際に自分の感情を反映したものを選びやすいですし、その反対も然り。
妙にミステリばかり読んでいるな、という時もあれば
旅本にハマる時期もあったり。
何を読んでいるかでその時の気分がわかる。
コレは読書好きアルアルなのかもしれません。
数年前から読書ノートをつけているのですが、コレが非常にいい。(この本で言うところの本棚みたいなもんだと思ってください)
パラパラめくっていると、本と共にその時の自分が蘇ってきます。
読書ノートつけたての時は、韓国のエッセイ本にハマっておりました。
お国柄の影響なのか、私の精神状態の影響なのか、人間関係に疲れた心を癒す系の本ばかり読んでいました。
読書ノートは日記と言っても過言でないかもしれません。
凪のような日常生活を送りたいものです。