あらすじ
「最近、頭の回転が悪くなった」と自分で感じたことはないだろうか?昔のようにアイデアが出ない、頑固になった、すぐに答えを急ぐ、突発事態に弱くなった、気持ちの切り替えがうまくいかない……。だが、それは決してあなただけの症状ではない。創造性、ひらめき、問題発見力、感情のコントロールなど、脳で高度な知的活動を司る「前頭葉」は、実は人間の成長プロセスのなかで、もっとも遅く成熟し、もっとも早く衰える器官なのだ。そして多くの人は、40代の現役世代から思考は老化していく――。本書は、最新の老年精神医学の知見をもとに、「前頭葉の機能をIQで測ることはできない」「脳の動脈硬化が、思考の老化を加速させる」「自動思考――反射的に確信してしまう」「高齢者に増える『そうだったのか』思考の危険」など、知識社会を生き抜くための“脳のアンチエイジング”をやさしく解説する。年齢に関係なく、思考の若々しさを保つ秘訣とは?
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Posted by ブクログ
脳が老化するとどうなるのか?
わかりやすく書いてあります。
でも それより知りたいのは
「思考の老化」
確かに 子供の頃は
好奇心いっぱい
疑問いっぱい
欲求いっぱい
いつのまにか悟り?に入ったような
ふ〜ん
へ〜
そうだったのか
気がつけばすでに老化しはじめている自分に気がつきました。
さぁ
明日から 若返るぞ‼
Posted by ブクログ
すでに、脳の老化が始まっている年代にさしかかって、読後は切ない気持ちになった。これからも頑張って、良い老人にならなければならないのか。頑迷で意固地で暴言を吐く変態の老人になってはいけないのか。
Posted by ブクログ
工業化社会から知識社会に移行するにあたって、問題解決型思考から問題発見型思考が求められるようになってきた、として、この思考のために重要な前頭葉の使い方の視点から構成された本。
思考パターンが固定化してないか確かめる指標が散りばめられているので、それを利用するのにいい本です。
Posted by ブクログ
前頭葉機能にフォーカスを当てた内容でした。
前頭葉は人が最も発達していると言われますが、その機能が分かりやすく書いてありました。
一般の方にも分かりやすい内容だと思います。
Posted by ブクログ
新しいことへのチャレンジがなかなか出来ない。日々の仕事がルーチン化されたものばかりだけど安心する。安全・平穏のみを求める、、、といったことが多くなったと感じた場合、「思考の老化」が始まっているかもしれない。
「大人のための勉強法」等、学習に関する著書で有名な著者の最新刊。老年精神医学者の立場から、「思考の老い」を防止するための方法についてわかりやすく解説されている。
ただ知識を埋め込み、正確に解答する「賢さ」ではなく、前頭葉を活性化し、答えを導き出す訓練をしておかないと、たとえ年齢が若年であっても脳は老化していくらしい。
定説・前例を疑い、新しいものに興味を持ち、過去にとらわれず、どのように解決策を生み出すか、、、脳に刺激を与え続けることが思考の老化防止には最適であるようだ。
個人的には、日本人の平均年齢が上がり、且つ少子化ながらもゆとり教育等で前頭葉を活性化する機会が少なかった世代が多くなっているということは日本全体の「思考の老化」が顕著になっているというくだりに危機感を感じた。職場でも高齢化が進むとともに、平成生まれが入社してくる時代になり、「企業の思考」も老化していく状況にあり、社員を育成する立場としては、何かしらの工夫をしていく必要性を強く感じた一冊であった。