あらすじ
すべての値段が上がる時代
利益を最大化する値決めの理論を徹底解説
「値決めは経営」というのは、京セラ創業者の稲盛和夫氏が値決めの大切さを説いた有名な経営訓ですが、企業の現場では、勘と経験を頼りに決めてしまうことがほとんど。
本書は、値段を決めていくために考えなければならないこと、考える手順を一から解説。この本を読むだけで値段を科学的、そして論理的に決められるようになります。
あらゆるビジネスパーソンが学ぶべき値決めの手法。その基礎を丁寧に解説する1冊です。慶応大学在学中にプライシングのコンサルティング会社を起業し、成長させ続ける新世代の経営者、高橋嘉尋氏が、具体的事例、図表やチャートで、わかりやすく解説します。
◎勘と経験に頼らず、利益を最大化するための価格戦略を学びたい
◎コスト競争力を高め、同時に顧客満足度も引き上げるための経営手法を知りたい
◎値決めについて、物価高の時代に、顧客や社員が納得いく説明をしたい。
インフレ時代のビジネスパーソン必読の経営書。科学的値決めの手法がこの1冊で分かる!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
<ワード>
・価格が1%改善すると、営業利益は23.2%向上する
・一物多価
・プライシング組織構築/人材育成
・PPMを活用したフレームワーク:各象限に適したプライシング
<気づき>
一物多価とキャズム理論の組み合わせで考えると、
プライシングが、リスクを伴う単なる値上げではないことが分かる。
著者の方がとても若い方なのに驚いた。
それだけ価格をどう決めるかは、長年、勘と経験に頼っていたジャンルということなのだろうか。そんな中、非常に簡易な説明と、実践的な内容にまとめられていて、プライシングで業績改善したくなってきた。
Posted by ブクログ
神の配剤、FRBは、この感覚を根本に有しているのだろうな。ここら辺が、日銀、アベノミクスとの根本的な差。結局は、人事、人権からのまつりごと。プライシングに届かないやね。根源的な総量、総体に対しての認識が違うのかな。
絶対感覚の欠落、一神教徒ではないもんね。バブル時代までの、本気で儲けようとしていた日本ではもう、無いよね。
競争をしなくなって、久しいのだから。
Posted by ブクログ
販売数、価格、コスト の3つが利益の影響要因であり、販売数を増やすこととコストを減らすことには多額の投資がなされてきたのに、価格を最適化することについてはこれまでほとんど投資されていない(特に日本では)というのは目から鱗。
価格の設定方法として、いろいろあったが、まず使えそうなのは、PSM分析(「高すぎて買えない」「安すぎて心配」の顧客数が最も少なくなる価格帯を狙う)と、スプリットテストプライシング(複数の価格表示や、複数の価格帯商品の表示パターンを変えて、顧客の購買行動を分析し、相対的にベターな価格表示を追求する)。
良書だが、内容がそこまでガツンと来る質感ではなかったため星3つ。