【感想・ネタバレ】囚われの山のレビュー

あらすじ

世界登山史上最大級の遭難――一九〇二年の八甲田雪中行軍遭難事件。一九九人もの犠牲者をだした痛ましきこの大事件に、歴史雑誌編集者の男が疑問を抱いた。鍵を握るのは、一二〇年前の白い闇に消えてしまった、ひとりの兵士。男は取り憑かれたように、八甲田へ向かうのだが......。未曽有の大惨事を題材に挑んだ長篇ミステリー。〈解説〉長南政義

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「八甲田雪中行軍遭難事件」で吹雪の中に姿を消したある一等卒のまさかの運命に迫る歴史ミステリー。
悲劇の結末が既にわかっている歴史を再びなぞっていくのは覚悟がいるが、生還を予感させるプロローグの稲田一等卒の身に何が起こったのかを紐解いていく過程は非常に興味深く、過去パートの生死をさ迷う緊迫感は目を逸らせず。
なので、謎を追う雑誌記者の菅原のプライベートパートはちょっと煩わしかったかなw
でも読み終えてみれば、菅原のモンスター妻や考えが読めない桐野のような女に「囚われ」るのは雪山並みの非常事態…かもしれない。

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2024年01月11日

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